Excelで特定の行にフィルターをかけた後、その合計額を計算する場合、SUM関数や「=A10+A20」などの式ではうまくいかないことがあります。そんな時に便利なのが、ピボットテーブルです。本記事では、ピボットテーブルを使ってフィルター後の合計額を求める方法について解説します。
ピボットテーブルとは?
ピボットテーブルは、Excelの強力な分析ツールで、データを集計し、視覚的にわかりやすく整理できます。特に大量のデータを効率的に集計する場合に便利で、フィルターをかけた後でも合計額や平均を簡単に算出できます。
ピボットテーブルを使えば、単純なSUM関数や「=A10+A20」といった式に頼らず、データを動的に分析・集計できるため、非常に便利です。
ピボットテーブルを使って合計額を求める方法
まず、ピボットテーブルを作成するためには、集計したいデータが必要です。例えば、売上データがある場合、列には「商品名」や「売上額」などの項目が含まれているとします。
ピボットテーブルを作成する手順は以下の通りです。
- データの範囲を選択し、Excelの「挿入」タブから「ピボットテーブル」を選択します。
- ピボットテーブルの配置場所を選び、「OK」をクリックします。
- フィールドリストで「商品名」を行に、「売上額」を値にドラッグします。
これで、ピボットテーブルが作成され、売上額の合計が自動的に表示されます。
フィルターをかけた後の合計額を求める方法
次に、ピボットテーブルでフィルターをかけた後の合計額を求める方法を紹介します。例えば、特定の商品の売上だけを集計したい場合にフィルターを使用します。
フィルターをかける手順は次の通りです。
- ピボットテーブル内の「商品名」のフィールドの横にあるフィルターをクリックします。
- 表示されたリストから、表示したい商品を選択します。
- 選択した商品に関連する売上額の合計が、ピボットテーブル内に表示されます。
これにより、フィルター後の合計額が簡単に計算されます。ピボットテーブルでは、データが動的に集計されるため、フィルターを変更するたびに自動で結果が更新されます。
ピボットテーブルのカスタマイズ
ピボットテーブルには、さらに詳細な分析を行うためのカスタマイズ機能もあります。例えば、売上額の合計だけでなく、平均や最大値、最小値なども表示できます。
これを行うには、値フィールドを右クリックして「値のフィールド設定」を選択し、必要な集計方法を選びます。これにより、単なる合計以外にもさまざまな集計方法が利用でき、データをより深く分析できます。
まとめ
ピボットテーブルを使うことで、フィルター後の合計額を簡単に求めることができます。SUM関数や直接的なセル参照に頼ることなく、データを動的に分析できるため、非常に便利なツールです。ピボットテーブルを使いこなすことで、Excelでのデータ集計がより効率的に行えるようになります。
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