LAN(ローカルエリアネットワーク)内で他のPCにアクセスする際、Windowsでは「資格情報の入力」を求められることがあります。これは、アクセスしようとしているPCが、ユーザー認証を必要としているためです。この記事では、資格情報の調べ方や設定方法について詳しく解説します。
資格情報とは?
資格情報とは、ネットワーク内のPCにアクセスするための認証情報(ユーザー名とパスワード)のことです。これは、アクセス先のPCに設定されているアカウント情報を指します。
資格情報を調べる方法
1. アクセス先のPCのユーザーアカウントを確認する
資格情報として使用するユーザー名とパスワードは、通常、アクセス先のPCに設定されているアカウント情報です。以下の手順で確認できます。
- アクセス先のPCで「設定」を開く(
Windowsキー + I
) - 「アカウント」→「ユーザー情報」を選択
- 現在のアカウント名(コンピューター名\ユーザー名)を確認
例えば、PCの名前が「PC01」、ユーザー名が「UserA」の場合、資格情報のユーザー名は「PC01\UserA」となります。
2. 資格情報マネージャーで保存されている情報を確認する
資格情報マネージャーを使うと、過去に保存された認証情報を確認できます。
- 「Windowsキー + S」を押して「資格情報マネージャー」と検索
- 「Windows 資格情報」をクリック
- 「資格情報を表示」して、アクセスするPCの情報を確認
3. コマンドプロンプトでネットワーク接続を確認
コマンドプロンプトを使って、現在ログイン中のネットワーク資格情報を確認できます。
net use
このコマンドを実行すると、現在使用しているネットワーク接続の情報が表示されます。
資格情報の入力を求められた場合の対処法
1. 正しいユーザー名とパスワードを入力する
資格情報を求められた場合、前述の方法で確認したユーザー名とパスワードを入力します。形式は以下の通りです。
- 「コンピューター名\ユーザー名」(例:
PC01\UserA
) - または「ユーザー名のみ」(例:
UserA
)
2. アクセス先のPCの共有設定を確認する
アクセス先のPCの共有設定が適切でないと、資格情報を入力してもアクセスできない場合があります。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」を開く
- 「共有の詳細設定」を選択し、「パスワード保護共有」を無効化する
3. アクセス先のPCのファイアウォール設定を確認する
Windows Defenderや他のセキュリティソフトのファイアウォール設定が原因で、アクセスがブロックされることがあります。一時的に無効化して接続を試してみると、原因が特定できる場合があります。
まとめ
LAN内で他のPCにアクセスする際に求められる資格情報は、通常、アクセス先のPCのユーザー名とパスワードです。資格情報の確認方法として、アクセス先のPCのユーザーアカウント情報を調べる、資格情報マネージャーを確認する、コマンドプロンプトを使用するなどの方法があります。アクセスできない場合は、共有設定やファイアウォールの設定を見直すことで解決できることが多いです。
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