Googleスプレッドシートに表やグラフを表示する正しい方法|Apps Scriptと基本操作を解説

Office系ソフトウェア

Googleスプレッドシートで表やグラフを作りたいとき、Apps Scriptを使って自動生成を試みても「実行しても変化がない」というトラブルに遭遇する方が少なくありません。この記事では、スプレッドシートにデータを表示させる正しい手順と、グラフ作成までの流れをわかりやすく解説します。

Apps Scriptで表を表示する基本の考え方

Apps ScriptはGoogleが提供するJavaScriptベースの自動化ツールです。ただし「実行したら勝手に表が現れる」わけではなく、明示的にセルに値を書き込む処理が必要です。例えば以下のようなコードです。

function createTable(){ var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet(); var data = [["名前","年齢","地域"],["田中",25,"東京"],["鈴木",30,"大阪"],["佐藤",28,"福岡"]]; sheet.getRange(1,1,data.length,data[0].length).setValues(data); }

このコードを実行すると、A1セルから「名前・年齢・地域」の表が出力されます。

実行しても変化がないときの確認ポイント

もし実行後に表が出てこない場合は、以下の点を確認しましょう。

  • シートの選択:コード内でアクティブシートを指定しているため、データを出したいシートを開いておく必要があります。
  • 権限付与:初回実行時にGoogleアカウントへのアクセス許可が必要です。「許可」をクリックしないと処理は反映されません。
  • コードの記述ミス:setValuesに渡す配列の形が正しくないとエラーが出る場合があります。

グラフを自動で作成する方法

Apps Scriptでは表だけでなく、グラフの生成も可能です。例えば次のように記述します。

function createChart(){ var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet(); var range = sheet.getRange("A1:C4"); var chart = sheet.newChart() .setChartType(Charts.ChartType.COLUMN) .addRange(range) .setPosition(6,1,0,0) .build(); sheet.insertChart(chart); }

このコードを実行すると、A1:C4のデータを元に縦棒グラフが自動で作成されます。

初心者におすすめの代替手順

Apps Scriptに慣れていない場合は、まず手作業で以下の操作を試してみるのがおすすめです。

  • 表をコピー&ペーストでスプレッドシートに貼り付ける
  • 「挿入」→「グラフ」を選び、GUIで簡単にグラフを作成する

この方法ならコード不要で同様の結果が得られるため、まずは安心してグラフ化の流れを理解できます。

まとめ

Googleスプレッドシートに表やグラフを表示するには、Apps Scriptで「セルに値を書き込む」「グラフを挿入する」処理を明示的に記述する必要があります。変化が見られない場合は、シート選択・権限付与・コード記述の3点を確認しましょう。慣れないうちは手作業の挿入機能を併用し、徐々に自動化へ移行するのがおすすめです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました