FileMakerを使用している際に、親機のPCが故障し、新しいPCにデータベースの機能を移行したい場合、どのように作業を進めれば良いのでしょうか?この記事では、FileMakerの親機機能を新しいPCに移行するための手順と注意点について解説します。
FileMakerの親機とは?
FileMakerにおける「親機」とは、データベースファイルをホストし、他のクライアント(子機)から接続できるようにする役割を持つコンピュータのことです。親機はデータベースの管理とアクセスの中心となり、他のユーザーがネットワーク越しにそのデータにアクセスするために必要な情報を提供します。
親機が故障した場合、他のPCへの移行を行わなければならなくなります。この場合、親機としての機能を新しいPCに移行することで、従来の環境を復元することが可能です。
親機の移行手順
新しいPCに親機としての機能を移行するためには、以下の手順を踏むことが一般的です。
- FileMakerを新しいPCにインストールする
- 既存のデータベースファイルをバックアップから復元する
- FileMakerを起動し、新しいPCで親機としての設定を行う
- 他のPC(子機)から新しい親機に接続するための設定を行う
これらの手順を順に実行することで、新しいPCで親機機能を無事に復旧することができます。
データベースのバックアップと復元方法
親機の移行において最も重要なのは、データベースファイルのバックアップです。バックアップを作成する前に、FileMakerのデータベースをシャットダウンして、データが破損しないようにします。その後、FileMakerのバックアップ機能を使用してデータベースの完全なバックアップを取ります。
新しいPCでの復元は、バックアップしたファイルをFileMakerにインポートすることで行います。復元後、FileMakerを起動し、親機の設定を行ってください。
ネットワーク設定とクライアント接続
親機として設定された新しいPCに対して、ネットワーク設定を行う必要があります。これには、FileMakerの「共有設定」を使用して、他のPCが接続できるようにすることが含まれます。また、子機のPC側でも接続先として新しい親機のIPアドレスやホスト名を設定し、接続テストを行います。
新しいPCがネットワーク内で正常に機能するように、セキュリティ設定やファイアウォール設定も確認しておくことをお勧めします。
移行後の確認作業
親機としての機能を新しいPCに移行した後、システムが正常に動作しているかを確認することが重要です。データの整合性、ネットワーク接続、クライアントPCからのアクセスが問題なく行えるかをテストし、問題があれば設定を見直します。
特に、移行したデータベースの動作が遅くなったり、接続が不安定になったりすることがあります。その場合は、FileMakerの設定を再確認し、ネットワークの状態を最適化するための調整を行いましょう。
まとめ
親機PCの故障により、FileMakerを新しいPCに移行することは可能です。適切な手順でデータベースのバックアップを行い、新しいPCに復元することで、親機の機能を無事に移行することができます。移行後は、ネットワーク設定とクライアント接続の確認を行い、システムが正常に稼働していることを確認してください。

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