ラズパイにAdGuardHomeをインストールして、サイトをブロックする設定をしているが、HTTP通信ではブロック画面が正常に表示されるのに、HTTPS通信だと証明書エラーが発生してしまうという問題に直面している方へ向けた解決策を説明します。HTTPSサイトのブロック画面を表示させるためには、いくつかの重要な設定を行う必要があります。
HTTPS通信での証明書エラーの原因
HTTPS通信では、通信内容を暗号化するためにSSL/TLS証明書が必要です。AdGuardHomeでブロック画面を表示する場合、HTTP通信ではそのままIPアドレスを返すことができるのですが、HTTPS通信の場合は証明書エラーが発生してしまうのは、AdGuardHomeがHTTPSサイトに適切な証明書を提供していないためです。
証明書エラーは通常、接続先のサーバーが証明書を正しく提供しない場合や、証明書が信頼されていない場合に発生します。つまり、AdGuardHomeが返す証明書をクライアントが信頼していないために、エラーが発生しているというわけです。
HTTPS通信でブロック画面を表示させるための設定
HTTPS通信でもブロック画面を表示させるためには、以下の手順を行うことが必要です。
- 1. SSL証明書の設定: AdGuardHomeで使用するSSL証明書を自分で設定する必要があります。自己署名証明書を生成して、それをAdGuardHomeに設定することができます。
- 2. 証明書の信頼: クライアント(PCやスマートフォン)に対して、AdGuardHomeが発行した自己署名証明書を信頼するよう設定する必要があります。これにより、証明書エラーを回避することができます。
- 3. プロキシの利用: AdGuardHomeをHTTPSトラフィックのプロキシとして設定することも考えられます。これにより、HTTPS通信をインターセプトしてブロック画面を挿入することができます。
証明書の設定方法
自己署名証明書を作成するには、OpenSSLなどのツールを使用して証明書を生成することができます。生成した証明書をAdGuardHomeの設定に追加することで、HTTPS通信のブロックを実現します。
証明書を生成し、AdGuardHomeに設定した後、ブラウザやデバイスにその証明書をインストールして信頼することで、証明書エラーを回避することができます。
まとめ
AdGuardHomeを使ってHTTPS通信でブロック画面を表示させるためには、SSL証明書を適切に設定し、証明書を信頼させる必要があります。自己署名証明書を使用する場合は、証明書エラーを防ぐためにクライアント側で証明書をインストールして信頼する必要があります。また、プロキシ設定を利用する方法もあります。これらの手順を踏むことで、HTTPS通信でも問題なくブロック画面を表示させることができます。


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