Docker Composeを利用していると、よく使用するコマンドとして「docker compose down」がありますが、その使いどころが分からないという声も多く聞かれます。このコマンドは、実際の運用現場でどのように使われるのか、また「docker compose stop」や「docker compose restart」との違いについて詳しく解説します。
1. docker compose down コマンドの基本的な役割
「docker compose down」は、現在実行中のコンテナ、ネットワーク、ボリュームなどを削除するコマンドです。一方、「docker compose stop」はコンテナを停止するだけで、コンテナやネットワーク、ボリュームはそのまま保持されます。したがって、コンテナの状態を完全にリセットしたい場合には「docker compose down」を使用します。
2. 実際の運用で「docker compose down」を使うシチュエーション
「docker compose down」は、主に以下のようなシチュエーションで使用されます。
- コンテナの完全なクリーンアップ:コンテナを完全に削除したいときに使います。例えば、コンテナの設定や環境を一からやり直す場合などです。
- ネットワークやボリュームの削除:コンテナだけでなく、関連するネットワークやボリュームも削除したい場合に使います。
- リソースの解放:不要なコンテナやボリュームを削除してディスクスペースを解放する場合にも有効です。
3. 「docker compose stop」や「docker compose restart」との違い
「docker compose stop」や「docker compose restart」も非常に便利なコマンドですが、使い方に違いがあります。「docker compose stop」はコンテナを停止するだけで、設定やボリュームをそのまま残します。「docker compose restart」は、停止したコンテナを再起動するもので、状態を保持したままコンテナを再開します。
4. 「docker compose down」の使いどころと頻度
実運用で「docker compose down」を使用する頻度は、プロジェクトやチームの運用方針によって異なります。一般的には以下のシチュエーションで使用されます。
- 環境のリセット:開発環境をリセットする際に、設定変更後に一から構築し直すために使用します。
- テスト環境の管理:テスト環境で使い終わったコンテナを完全に削除して、再利用可能な状態に戻す場合に使用します。
- 不要なコンテナの削除:一時的に作成したコンテナやボリュームが不要になったときに使います。
まとめ
「docker compose down」は、コンテナを完全に削除する際に使うコマンドで、リセットやリソース解放が必要なときに活躍します。一方、「docker compose stop」や「docker compose restart」は、コンテナの停止や再起動に便利で、運用環境に応じて使い分けることが重要です。実際の運用では、必要に応じて「docker compose down」を使い、環境をクリーンアップすることが一般的です。


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