Windowsのシャットダウン時に「更新してシャットダウン」を選択した後、次の日にPCが起動しない、または「Windowsの準備をしています」と表示されたまま進まない問題に直面することがあります。このような場合、PCが動作しない原因として、更新プログラムの適用が途中で停止してしまった可能性が考えられます。この記事では、この問題を解決するための対処法を解説します。
問題の原因と症状
「Windowsの準備をしています」というメッセージが表示され、PCが動かなくなる症状は、主に以下の原因が考えられます。
- 更新プログラムの不完全な適用:シャットダウン時に更新プログラムが適切に適用されなかった場合、PCがその後正常に起動できなくなることがあります。
- ソフトウェアの競合や不具合:ドライバやソフトウェアの競合が原因で、更新プログラムが途中で停止することがあります。
- システムファイルの破損:Windowsのシステムファイルが破損していると、更新プログラムのインストールが失敗することがあります。
問題解決のための基本的な対処法
まずは、PCを強制的に再起動してみましょう。電源ボタンを10秒以上長押ししてPCをシャットダウンし、再度起動します。これで問題が解決する場合があります。
再起動後も同じ問題が発生する場合は、次の方法を試してみてください。
セーフモードで起動して更新を完了させる
セーフモードでWindowsを起動し、問題を解決する手順を試みます。セーフモードでは、不要なソフトウェアが無効化されるため、正常に更新プログラムが適用されることがあります。
セーフモードに入るには、以下の手順を試してください。
- PCを起動し、すぐに「F8」キーまたは「Shift + F8」を押します。
- 表示されるメニューから「セーフモード」を選択します。
- セーフモードが起動したら、更新プログラムの適用を試みてください。
Windowsの修復ツールを使用する
セーフモードでも解決しない場合、Windowsには自動修復ツールが用意されています。このツールを使用して、システムのエラーを修復することができます。
以下の手順で修復ツールを使用します。
- PCを再起動し、「Shift + F10」キーを押して「コマンドプロンプト」を開きます。
- 「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押します。
- システムファイルが修復されるまで待ちます。
- 修復が完了したらPCを再起動し、問題が解決しているか確認してください。
更新プログラムの手動インストール
場合によっては、Windowsの更新プログラムが正常に適用されないことがあります。Microsoftの公式サイトから最新の更新プログラムを手動でダウンロードし、インストールを試みることも有効です。
公式サイトの「Windows Update カタログ」ページから、最新の更新プログラムを検索し、ダウンロード後、手動でインストールを行ってください。
最終手段:PCの初期化
上記の手順を試しても問題が解決しない場合、最終手段としてPCを初期化する方法もあります。ただし、この方法ではデータが削除されるため、事前にバックアップを取っておくことを強くお勧めします。
PCの初期化は、「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」から行うことができます。
まとめ
Windows 10からWindows 11へのアップグレード後に「Windowsの準備をしています」画面で停止してしまう問題は、さまざまな原因で発生することがあります。まずは再起動やセーフモードでの起動を試し、その後、Windowsの修復ツールや手動での更新プログラムのインストールを試みましょう。それでも解決しない場合は、最終的にPCを初期化することも検討してください。


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