複数の内蔵SSDでTrim機能を有効化/無効化する方法

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デスクトップに複数の内蔵SSDがある場合、Trim機能を有効化または無効化する際に気になるのは、その操作がすべてのSSDに適用されるのかどうかです。この記事では、Trim機能の有効化・無効化の方法を詳しく解説し、複数のSSDが接続されている場合の挙動について説明します。

1. Trim機能とは?

Trim機能は、SSD(Solid State Drive)のパフォーマンスを維持するための重要な機能です。SSDはデータの削除時に実際にその領域を空にするのではなく、後で書き込むために「予約」します。この機能を有効にすると、不要になったデータの領域を効率よく開放することができ、SSDの寿命を延ばし、パフォーマンスを維持することができます。

特に、SSDを頻繁に使用する場合、Trim機能は必須の機能となります。この機能が適切に機能することで、書き込み速度の低下を防ぐことができます。

2. 複数のSSDを使用する場合のTrim設定

質問の通り、複数の内蔵SSDが接続されている場合、Trim機能を有効化または無効化する操作が全てのSSDに適用されるのかどうかを確認することは重要です。一般的には、Trim機能の設定は個々のディスクに対して行われるため、1つのディスクに対してTrimを有効化しても、他のディスクには影響を与えません。

つまり、別々のSSDが接続されている場合、それぞれのディスクについて個別にTrim機能の有効化/無効化を設定する必要があります。例えば、あるSSDにはTrimを有効にして、別のSSDには無効にすることも可能です。

3. Trim機能の設定方法

Trim機能を有効化または無効化する方法は、Windowsの「コマンドプロンプト」または「PowerShell」からコマンドを使用して設定することができます。具体的な手順としては、以下のような方法があります。

  • コマンドプロンプトを管理者として実行し、`fsutil behavior query DisableDeleteNotify`と入力して、Trimが有効か無効かを確認します。
  • Trimを有効にするには、`fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0`と入力します。
  • Trimを無効にするには、`fsutil behavior set DisableDeleteNotify 1`と入力します。

これにより、個別のSSDについてTrim機能を設定することができます。

4. 複数のSSDを使用する場合の注意点

複数のSSDを使っている場合、Trim機能を設定する際に注意すべき点は、各SSDが異なるパーティションを持っている場合、個別に設定を行わなければならない点です。また、各ディスクが異なる製造元やモデルの場合、Trimの挙動が異なることがあるため、その点にも注意が必要です。

特に、SSDがRAID構成で使用されている場合、RAIDの設定によってTrim機能が正しく動作しない場合があります。この場合、RAIDの管理ソフトやコントローラの設定を確認し、Trimが適切に有効になっているかを確認しましょう。

まとめ

複数の内蔵SSDが接続されている場合、Trim機能の有効化・無効化は個別に行う必要があります。設定方法を正しく理解し、それぞれのSSDに対してTrim機能を管理することで、SSDのパフォーマンスを維持し、長期的に安定した使用が可能となります。Trim設定を行う際には、SSDの製造元の仕様やRAID設定にも注意が必要です。

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