MacBook Airを外部ディスプレイと併用していると、USB-Cを抜いた瞬間にアプリウィンドウがすべて本体画面に移動してしまい、再接続しても元の位置に戻らず困った経験をした方も多いのではないでしょうか。本記事では、その仕組みと対策、さらにおすすめのドッキングステーションについて解説します。
外部ディスプレイ切断時にウィンドウが移動する理由
macOSではディスプレイの構成が変わると、表示されていたウィンドウを強制的に残っているディスプレイに移動させます。これは「表示が消えて操作不能になるアプリを防ぐ」ための仕様です。そのため、USB-Cを抜いた時点で外部ディスプレイ上のアプリがMac本体に集まってしまいます。
残念ながら、「Mac側に移動させない」完全な方法は存在しません。ただし後述するツールを使えば、元の位置に自動復元することは可能です。
元の位置へ自動復元する方法
再接続時に自動でウィンドウを整理してくれるアプリやユーティリティがあります。代表的なものは以下です。
- Moom:ウィンドウ配置を記録・復元できるツール。
- Rectangle:ショートカットで即座にウィンドウ配置を調整可能。
- DisplayBuddy:複数ディスプレイ環境の管理に便利。
例えばMoomでは「ワークスペース機能」を使って外部モニタごとの配置を記録しておけば、再接続した際にワンクリックで復元できます。
ユーザーの対処例
あるエンジニアは、毎回ウィンドウ配置を直すのが面倒でMoomを導入し、帰宅後の再接続時にショートカットキーで一瞬で元通りにできるようにしたそうです。また、Macを持ち歩かない構成に切り替え、デスク専用にMac miniを導入することで解決した例もあります。
おすすめのドッキングステーション
MacBook Air(M4)で外部ディスプレイ2台を安定して利用するには、ドッキングステーションの選定も重要です。予算3万円以下でおすすめなのは以下です。
| 製品名 | 特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|
| Anker 568 USB-C Docking Station | 2画面出力対応、ポート豊富(HDMI/DisplayPort/USB-C/USB-A) | 約29,000円 |
| Belkin Connect Pro Thunderbolt 4 Dock | Thunderbolt 4対応で高速安定、Macとの相性良好 | 約28,000円 |
| CalDigit USB-C HDMI Dock | シンプルで文書作成やコーディングに最適、安定したHDMI出力 | 約25,000円 |
ゲームや大容量転送を必要としないなら、AnkerやCalDigitのモデルがコストと機能のバランスに優れています。
まとめ
USB-Cを抜いたときにアプリをMac側に集めない方法はmacOSの仕様上存在しません。しかし、MoomやRectangleといったツールでウィンドウ配置を記録・復元することで解決できます。さらに、安定した外部ディスプレイ環境を構築するには、ドッキングステーションの導入も有効です。作業効率を下げないために、自分の用途に合ったツールと機材を組み合わせて環境を整えましょう。


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