UbuntuがインストールされたPCに、UUP Dumpを使ってWindows 23H2をインストールする手順について解説します。UUP Dumpは、Microsoftの公式アップデートファイルを利用して、Windowsのインストールメディアを作成できるツールです。この方法では、Ubuntu環境を使用してWindows 23H2のインストールメディアを作成し、インストールする方法を紹介します。
UUP Dumpとは?
UUP Dump(Unified Update Platform Dump)は、Microsoftの公式更新プラットフォームからWindowsのインストールファイルをダウンロードし、ISOイメージとして作成するためのウェブサービスです。これを使用すると、最新のWindowsビルドを取得し、必要なメディア作成ツールを使ってインストールメディアを作成できます。
UbuntuでWindows 23H2インストールメディアを作成する手順
以下に、UUP Dumpを使用してWindows 23H2のインストールメディアを作成する手順を紹介します。
1. 必要なツールをインストール
まず、Ubuntuに必要なツールをインストールします。端末を開き、以下のコマンドを入力して、`aria2`と`wget`をインストールします。
sudo apt update && sudo apt install aria2 wget
これで、ダウンロードとインストールがスムーズに進むようになります。
2. UUP DumpのWebサイトにアクセス
次に、UUP Dumpの公式サイト(https://uupdump.net/)にアクセスします。サイトにアクセスしたら、Windows 23H2のビルドを選択して、必要なエディション(Home、Proなど)を選びます。
3. ダウンロードスクリプトを取得
必要なビルドを選んだら、ページ内で「Download」ボタンをクリックし、「Download as ISO」を選択します。次に、ターミナルで以下のコマンドを実行して、指定されたスクリプトをダウンロードします。
wget https://uupdump.net/download/<ダウンロードURL>
このスクリプトは、UUP Dumpのサーバーから必要なファイルをダウンロードし、ISOを作成するために必要なファイルを準備します。
Windows 23H2のインストールメディアを作成
ダウンロードしたファイルを基に、インストールメディアを作成する方法を説明します。
1. 必要なISOファイルをダウンロード
ダウンロードスクリプトを実行すると、必要なISOファイルをダウンロードするためのコマンドが表示されます。コマンドをターミナルに入力して、ISOイメージをダウンロードします。ダウンロードが完了するまで待機します。
2. ISOイメージの確認
ISOイメージが正しく作成されたことを確認するため、`ls`コマンドを使用してファイルの一覧を表示します。
ls
ここで、`*.iso`ファイルが存在していることを確認します。
3. インストールメディアの作成
ISOファイルが準備できたら、USBメモリや外付けHDDなどのメディアに書き込みを行います。以下のコマンドを使用して、ISOファイルをUSBに書き込みます。
sudo dd if=windows.iso of=/dev/sdX bs=4M status=progress
ここで、`windows.iso`は作成したISOファイルの名前、`/dev/sdX`はUSBドライブのデバイス名です。間違って他のドライブを指定しないように注意してください。
UbuntuからWindows 23H2をインストール
インストールメディアの作成が完了したら、PCを再起動して、BIOSまたはUEFIの設定を開き、USBドライブから起動するように設定します。設定が完了したら、PCをUSBから起動し、インストールプロセスを進めます。
1. インストーラーの起動
PCがUSBドライブから起動すると、Windowsのインストーラーが起動します。画面に従ってインストールを進め、言語や地域、ライセンス契約などを設定します。
2. パーティションの選択
インストール先のパーティションを選択します。Ubuntuがインストールされているパーティションを削除して、新しいパーティションを作成するか、Windows専用の新しいパーティションを作成してください。
まとめ
UbuntuからUUP Dumpを使用してWindows 23H2をインストールする方法を紹介しました。手順に従ってインストールメディアを作成し、PCにWindowsをインストールすることができます。作業中はデータのバックアップを取ることをお忘れなく、またインストールに関して不安な場合は、仮想マシンでのテストインストールを行ってから本番環境に適用することをお勧めします。
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