ZBrushでポーズを付けたモデルをシンメトリーなTポーズに戻す作業は、特に元のポーズのデータが無い場合、少し手間がかかります。しかし、いくつかの方法を駆使すれば、効率よく元のTポーズに近づけることができます。この記事では、効率的な方法を紹介し、どのツールを使えば作業がスムーズになるかを解説します。
1. シンメトリーを保つための基本的なアプローチ
まず、ZBrushでポーズを変更した場合でも、シンメトリーを保ちたい場合に重要なのは、ミラーリング機能を使うことです。ポーズを調整する際には、シンメトリーツールを使って、モデルの左右対称を保ちながら調整を行うことが基本となります。
具体的には、<Mirror And Weld>(ミラーと結合)機能を使って、片方の面を修正した後に、反対側にコピーできます。ただし、ポーズが大きくずれている場合、この方法は少し手間がかかるかもしれません。
2. ギズモやMOVEブラシを使った調整
ポーズをシンメトリーに戻すために、ギズモやMOVEブラシを活用するのは非常に有効です。特に、ギズモを使ってモデル全体の位置やポーズを調整し、MOVEブラシで細かい修正を加えていく方法です。
このアプローチでは、モデルの一部を動かしながら、シンメトリックに近づけていくことができます。例えば、片側の腕を修正し、反対側の腕が自然に対応するように調整します。
3. ZBrushのレイヤー機能を活用する
レイヤー機能を使うことで、ポーズを変更したり調整したりする際に、元の状態に戻すことが簡単になります。レイヤーに変更を加え、後で非表示や修正を行うことができるため、リスクを最小限に抑えながらポーズの修正が可能です。
レイヤーを利用して、ポーズをシンメトリーに修正する前に、元のモデルの状態を保存することをお勧めします。これにより、作業の途中でミスがあった場合でも簡単に元に戻すことができます。
4. Tポーズに戻す手順の実践例
実際の作業では、以下の手順を実践することでシンメトリーなTポーズを作成できます。
- 1. モデルをZBrushで開き、<Symmetry>(シンメトリー)オプションを有効にします。
- 2. ギズモやMOVEブラシを使って、腕や足などのポーズを直します。
- 3. <Mirror And Weld>(ミラーと結合)機能を使って、反対側のポーズをコピーします。
- 4. レイヤーを使って修正を加えた後、モデルをTポーズに戻します。
5. まとめとアドバイス
ZBrushでポーズをシンメトリーなTポーズに戻すためには、ミラーリング機能やMOVEブラシ、ギズモ、そしてレイヤー機能をうまく活用することがポイントです。また、元のポーズのデータが無い場合でも、これらのツールを駆使すれば効率的に作業ができます。
シンメトリーを意識しながら、慎重にポーズを調整することで、理想的なTポーズを作り上げることができます。特に大きな変更を加えた際には、レイヤー機能を使って変更内容を保存し、必要に応じて元に戻すことが可能です。これらの手法を試して、スムーズに作業を進めてください。


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