CADを使用してブロック内のハッチング尺度を変更する際に、ブロックを拡大縮小してもハッチングの細かさを固定にしたいという要望がよくあります。この記事では、そのような設定を行う方法を詳しく解説します。
1. ハッチング尺度の設定とは
ハッチング尺度は、ハッチングパターンの密度や細かさを決定します。デフォルトでは、ブロックを拡大縮小するとハッチングの尺度も変化してしまいます。しかし、特定の設定を行うことで、この尺度を一定に保つことができます。
2. ハッチング尺度を固定する方法
ハッチングの尺度を固定するためには、まずハッチングをブロック内に挿入した後に、ブロックを拡大縮小しても尺度が変わらないようにする設定を行います。方法としては、ハッチングをオブジェクトとして定義し、その尺度を絶対値として設定する方法が有効です。
1. ハッチングを選択し、プロパティパレットで「尺度」を確認します。
2. 「尺度」の値を手動で設定し、ブロックの拡大縮小に合わせて変更しないように設定します。
3. ハッチング尺度をブロックに埋め込む
ブロック内のハッチングが拡大縮小しても影響を受けないようにするためには、ハッチングを「ブロック内に埋め込む」方法を選ぶことも一つの方法です。これにより、ブロックのスケールに影響されることなく、ハッチングの尺度が固定されます。
4. 外部参照としてのハッチングの使用
もう一つの方法として、外部参照(XREF)を使ってハッチングを管理する方法があります。この場合、ハッチングの尺度は外部参照として独立して管理され、ブロックを拡大縮小してもハッチングに影響を与えません。
まとめ
CADにおいて、ブロックの拡大縮小によるハッチング尺度の変更を防ぐためには、ハッチングの尺度を固定する設定を行うことが大切です。具体的には、プロパティで尺度を手動で設定したり、ハッチングをブロックに埋め込む方法を使用することで、望む結果を得ることができます。


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