Linux系OS起動CDからパーティション操作を行う方法

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Windowsのインストールや修復作業を行う際、パーティションを操作する必要が出てくることがあります。特に、Windowsが起動しなくなった場合などに、Linux系の起動CD(またはライブCD)を使用して、パーティション操作を行う方法は非常に便利です。この記事では、Linux系の起動CDからOSを立ち上げ、パーティション操作を行う方法について詳しく解説します。

1. Linux系の起動CDを使用する準備

まず、Linux系の起動CD(またはUSB)を用意し、それをPCに挿入して起動します。多くのLinuxディストリビューションには、「ライブセッション」機能があり、インストールをせずに、OSを起動して利用することができます。この方法を使用すると、パーティション操作などの作業を実行できます。

ライブセッションの起動方法はディストリビューションによって異なりますが、一般的にはPCを再起動してBIOSまたはUEFI設定から起動順序を変更し、CDまたはUSBからブートします。

2. パーティション操作に必要なツール

Linux系OSを起動した後、パーティション操作を行うために必要なツールがいくつかあります。最も広く使用されているツールの一つは「GParted」です。GPartedは、グラフィカルなインターフェースを提供し、直感的にパーティションの作成、削除、サイズ変更、フォーマットなどの操作を行うことができます。

多くのLinuxディストリビューションのライブCDには、あらかじめGPartedがインストールされている場合が多いので、特別な設定なしでそのまま利用できることが多いです。

3. GPartedを使用したパーティション操作

GPartedを開くには、Linuxのライブセッションに入った後、アプリケーションメニューから「GParted」を検索して起動します。GPartedが起動したら、次のような画面が表示されます。

  • 現在のディスクとパーティションの構成が棒グラフとともに表示される。
  • 操作したいディスクを選択し、そのディスクに対する操作(作成、削除、リサイズなど)を行うことができる。

パーティションの変更が完了したら、変更内容を適用するために「適用」ボタンをクリックします。

4. データを安全に保つためのポイント

パーティションを操作する際、特に「再インストール用のパーティションを確保したい」という目的の場合、重要なデータを失わないようにすることが非常に重要です。データを非起動のドライブに移動することで、再インストール中にそのデータが削除されることを防ぐことができます。

安全策としては、データが入っているパーティションを操作する前にバックアップを取ることが最も推奨されます。また、GPartedでパーティションを操作している間は、特に操作を確定する前に内容を再確認し、誤操作を避けるようにしましょう。

5. パーティション操作後の確認と再起動

パーティション操作を行った後、変更が正しく適用されているかを確認することが大切です。GPartedで行った操作が適切であることを確認したら、PCを再起動し、正常にWindowsが起動できるか、また新しいパーティションが認識されているかを確認します。

再インストールを行う際には、新たに作成したパーティションにインストール先を指定することができます。これにより、データを保持したままでWindowsを再インストールすることが可能になります。

6. まとめ:Linux起動CDでのパーティション操作方法

Linux系の起動CDからOSを立ち上げ、GPartedを使用することで、Windowsが起動しない状態でもパーティション操作を行うことができます。パーティションを操作する際には、必ずバックアップを取り、安全に操作を行うよう心がけましょう。再インストール後に重要なデータを失わないためには、非起動のドライブにデータを移動させておくことが大切です。

ライブCDやGPartedは非常に便利なツールですが、操作ミスを避けるためにも、操作内容をよく確認し、慎重に進めることをお勧めします。

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