Powerchute Serial Shutdown V1.1でUSB接続による電子メール通知を設定する方法

サーバ管理、保守

Powerchute Serial Shutdown V1.1は、UPSとサーバを接続して、停電時やその他の重要な状況で自動的にシャットダウンを行うためのソフトウェアです。USB接続でサーバとUPSを繋ぐ場合、ネットワーク管理カード(NMC)を使用せずに電子メール通知を受けることができるかについて疑問を持っている方も多いかと思います。本記事では、USB接続でPowerchuteを使用する場合の電子メール通知の設定方法について詳しく解説します。

USB接続とNMCなしでの通知について

Powerchute Serial Shutdown V1.1では、NMCを使用せずにUSB接続だけでUPSとサーバを繋げることができますが、電子メール通知に関しては少し制限があります。一般的に、USB接続のみの場合、通知の機能は限られており、通常はUPS側でのネットワーク設定が重要になります。

しかし、サーバがネットワークに接続されていれば、電子メール通知が可能です。これは、Powerchuteソフトウェアがインターネット経由で通知を送信するために、ネットワーク接続を利用するからです。具体的な設定手順については、次のセクションで詳しく見ていきます。

1. Powerchuteのインストールと設定

まず、Powerchute Serial Shutdown V1.1をサーバにインストールし、UPSとのUSB接続を確立する必要があります。この接続により、PowerchuteはUPSの状態を監視し、異常を検出した場合に適切なアクションを実行します。

インストール後、Powerchuteを起動し、設定メニューにアクセスします。ネットワーク接続設定を確認し、サーバがインターネットに接続されていることを確認します。この設定により、通知機能が有効になります。

2. 電子メール通知の設定

USB接続のみで電子メール通知を行うには、サーバ側でインターネット接続を利用できるように設定することが重要です。Powerchute内で、通知の送信先として使用するメールサーバ(SMTPサーバ)の設定を行います。

設定項目としては、以下の情報を入力します:

  • SMTPサーバのホスト名またはIPアドレス
  • 送信元メールアドレス
  • 認証情報(必要な場合)
  • 受信者のメールアドレス

これらを設定することで、UPSの状態に応じた通知が、指定したメールアドレスに送信されます。

3. 通知の種類と条件

Powerchuteでは、通知の種類を細かく設定することができます。例えば、停電、バッテリー状態、シャットダウン通知などが挙げられます。これらの通知は、サーバがインターネットに接続されている限り、電子メールで受け取ることが可能です。

設定画面で、どの通知を有効にするかを選択することができます。例えば、UPSがバッテリーに切り替わった場合、またはUPSがシャットダウンされる前に警告通知を送ることができます。

4. NMCなしでの制限と対処法

NMC(ネットワーク管理カード)なしでUPSを使用する場合、Powerchuteの一部機能が制限されることがあります。特に、ネットワーク経由でUPSの状態を監視する機能が制限されるため、USB接続のみの場合は、特定の通知機能が利用できないことがあります。

その場合、サーバ側でログファイルを監視し、UPSの状態を直接確認する方法を検討することができます。また、外部のUPS管理ソフトウェアを使用して、より詳細な通知設定を行うことも可能です。

5. まとめ

USB接続のみでPowerchute Serial Shutdown V1.1を使用しても、サーバがネットワークに接続されていれば、電子メール通知は設定可能です。設定画面からSMTPサーバの情報を入力し、通知条件を設定することで、UPSの状態に応じた通知を受け取ることができます。

ただし、NMCなしでの利用にはいくつかの制限があるため、通知機能を最大限活用するには、適切なネットワーク設定と追加の管理ツールが必要になる場合があります。これらを踏まえて、Powerchuteを最適に活用しましょう。

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