BitLockerで暗号化されたPCをクリーンインストールする際、正しい手順を理解していないと、思わぬトラブルに見舞われることがあります。この記事では、USBメモリを使用してWindows 10をクリーンインストールするための手順を、初心者でも分かりやすく解説します。
事前準備:必要なものと確認事項
Windows 10をクリーンインストールするためには、いくつかの事前準備が必要です。まず、以下のものを用意しましょう。
- USBメモリ(8GB以上): Windows 10のインストールメディアを作成するために使用します。
- インターネット接続: Windows 10のインストールファイルをダウンロードするために必要です。
- バックアップ: 重要なデータをあらかじめバックアップしておくことをお勧めします。クリーンインストールを行うと、すべてのデータが消去されます。
これらを準備できたら、次に進みましょう。
ステップ1:Windows 10のインストールメディアを作成する
まず、USBメモリにWindows 10をインストールするためのインストールメディアを作成します。以下の手順で進めます。
- Microsoftの公式サイトから「メディア作成ツール」をダウンロードします。
- ツールを起動し、「このPCを今すぐアップグレード」ではなく、「別のPCのインストールメディアを作成」を選択します。
- 言語、エディション、アーキテクチャ(通常は64ビット)を選択し、USBメモリを選んでインストールメディアを作成します。
作成が完了したら、次に進みます。
ステップ2:PCのBIOS設定を変更する
次に、PCをUSBメモリから起動するために、BIOS設定を変更する必要があります。以下の手順で設定を変更します。
- PCを再起動し、BIOSまたはUEFI設定に入ります(通常、PC起動時に「DEL」や「F2」などを押します)。
- 「Boot」タブを開き、USBメモリを最初の起動デバイスに設定します。
- 設定を保存して、PCを再起動します。
これで、PCはUSBメモリから起動する準備が整いました。
ステップ3:Windows 10のクリーンインストールを行う
次に、インストールメディアからWindows 10をインストールします。
- PCを再起動し、USBメモリから起動します。
- Windows 10のインストール画面が表示されたら、「今すぐインストール」を選択します。
- インストール中に、「カスタムインストール」を選択し、既存のパーティションを削除します(これにより、すべてのデータが消去されます)。
- 新しいパーティションを作成し、Windows 10をインストールする場所を選びます。
- インストールが完了したら、PCが自動的に再起動し、Windows 10のセットアップが始まります。
インストールが完了したら、必要なドライバーやソフトウェアをインストールし、Windows 10を使用する準備が整います。
まとめ
BitLockerがかかっているPCのクリーンインストールには、USBメモリを使ってインストールメディアを作成し、BIOS設定を変更した後にインストールを行う手順が必要です。適切な準備をして、インストール作業を進めることで、問題なくWindows 10を再インストールすることができます。手順を順番に追い、必要なバックアップを取った上で作業を行ってください。


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