Macのアップデート中に再起動が繰り返され、メニューバーや他の操作ができなくなることがあります。この問題に直面した場合、いくつかの手順を試してみることで解決できる可能性があります。この記事では、こうした問題を解決するための方法を詳しく解説します。
1. セーフモードで起動してみる
Macが再起動を繰り返す場合、まずはセーフモードで起動してみることをおすすめします。セーフモードは、システムの不要な部分を無効にし、問題を特定する手助けになります。
セーフモードで起動するには、Macを再起動し、起動音が鳴ったらすぐに「Shift」キーを押し続けます。ログイン画面が表示されたら「Shift」キーを放します。セーフモードでは、再起動後に自動的にディスクのチェックが行われ、システムの不具合を修正できることがあります。
2. NVRAM/PRAMのリセットを試す
NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)やPRAM(Parameter RAM)には、Macのハードウェア設定やシステム設定が保存されています。これらの設定が破損していると、起動に問題が発生することがあります。
NVRAM/PRAMをリセットするには、Macを再起動し、起動時に「Option + Command + P + R」キーを同時に押し続けます。約20秒後にキーを放します。この操作で、NVRAM/PRAMの設定がリセットされ、問題が解決する場合があります。
3. macOSの再インストールを試みる
もしセーフモードやNVRAMリセットで問題が解決しない場合、macOSの再インストールを試みることが次のステップです。再インストールによって、システムファイルが正常な状態に戻り、アップデート後の問題が解決することがあります。
macOSを再インストールするには、Macを「Command + R」キーを押しながら起動し、macOSユーティリティにアクセスします。ここで「macOSを再インストール」を選択し、指示に従って再インストールを行います。この手順ではデータが消えることはありませんが、念のためバックアップを取ってから行うことを推奨します。
4. システムのディスクを修復する
ディスクの不具合が原因で再起動ループが発生することもあります。その場合、ディスクユーティリティを使ってディスクの修復を試みましょう。
ディスクユーティリティを開くには、Macを「Command + R」キーで起動し、「macOSユーティリティ」画面にアクセスします。そこで「ディスクユーティリティ」を選び、修復したいディスクを選んで「First Aid」を実行します。この操作によってディスクのエラーが修復されることがあります。
5. 最後の手段: macOSを初期化する
もし上記の方法でも解決しない場合、macOSを初期化することが最後の手段として考えられます。初期化を行うと、全てのデータが消去されるため、必ずバックアップを取った後に実施してください。
macOSを初期化するには、再度「Command + R」キーを押してmacOSユーティリティを開き、「ディスクユーティリティ」を選んで起動ディスクを消去します。その後、macOSの再インストールを行います。
まとめ
Macの再起動ループは様々な原因で発生する可能性がありますが、セーフモードの起動やNVRAMのリセット、macOSの再インストール、ディスクの修復など、順を追って試すことで解決できる場合が多いです。どの方法も簡単に実行できるので、試してみる価値は十分にあります。それでも解決しない場合は、Appleサポートに相談するのも一つの手です。
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