オムロンのCP2EとCX-Programmerを使用して、複数のタイマー動作を組み合わせた制御を行うことは可能です。この記事では、1つの接点がONになった後にタイマーを連動させる方法について、具体的な手順と実例を紹介します。
タイマー制御の基本概念
タイマー制御は、ある条件が成立した際に一定の遅延を持って次の処理を実行するために使用されます。オムロンCP2EとCX-Programmerを使用した場合、タイマーの設定は非常に簡単で、複数のタイマーを組み合わせることで順次動作させることができます。
ここでの目標は、1つのスイッチがONになった後、T1、T2、T3、T4といったタイマーを順番に動作させることです。このような処理を実現するために、各タイマーの設定と連動する条件を考慮する必要があります。
CX-Programmerでのタイマー設定方法
CX-Programmerでタイマーを設定するには、まずタイマー命令を使用します。例えば、T1やT2という名前でタイマーを設定し、ON・OFFを制御する条件を組み込みます。
1. まず、スイッチ(SW1)がONになったタイミングで、T1をONにする命令を入力します。
2. 次に、T1がONになった後に、T2およびT3をONにする命令を追加します。
3. T1がOFFになったタイミングで、T4をONにする命令を入力します。
4. 最後に、T3およびT2をOFFにする命令を設定します。
タイマー制御のフローと実例
上記の手順に従って、タイマーの制御フローを次のように組み立てます。
- SW1(ON) → T1(ON) → T2/T3(ON) → T1(OFF) → T4(ON) → T3(OFF) → T2/T4(OFF)
この流れをCX-Programmerでプログラムする際には、タイマーの動作を正しく制御するために、LD(ラダープログラムのロード命令)やOUT(出力命令)を適切に配置します。
実際のプログラムコード例
以下に、実際のプログラムコードの一部を示します。
LD SW1 // SW1がONになると
TON T1 K1000 // T1タイマーを1秒間動作させる
OUT T2 // T2をONにする
OUT T3 // T3をONにする
LD T1 // T1がOFFになると
OUT T4 // T4をONにする
OUT T3 // T3をOFFにする
OUT T2 // T2をOFFにする
タイマー制御をより複雑にする方法
複数のタイマーを連動させる際、タイマーの設定をより柔軟にするためには、条件を複雑に組み合わせることができます。例えば、タイマーの動作を一定の条件に応じて変更したり、別の入力信号でタイマーをリセットすることが可能です。
これにより、制御フローを変更しながら、動作を細かく調整することができます。例えば、あるタイマーが動作する前に特定の条件が満たされる必要がある場合、条件式を追加することでより詳細な制御が可能になります。
まとめ
オムロンCP2EとCX-Programmerを使ったタイマー制御は、複数のタイマーを連動させて、1つのスイッチのONで複数の動作を実現することができます。タイマーを正しく設定し、条件を組み合わせることで、複雑な制御も可能です。この記事で紹介した手順と実例を参考に、効果的なタイマー制御をプログラムしてみましょう。

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