毎日決まった時間にファイルへ日付を自動的に付けてバックアップしたい場合、専用ソフトを使うことで手間をかけずに履歴管理が可能になります。本記事では、ファイル単体のバックアップに対応し、指定した形式で日付を付加できるソフトや設定方法を解説します。
日付付きバックアップが必要とされる理由
ファイルに日付を自動付与してバックアップしていく方法は、業務記録や日報、台帳など「過去データを残したい場合」に特に便利です。手作業の場合、つい忘れて上書きしてしまうこともありますが、自動化すればその心配がありません。
例えば「aaa.xls」を毎日バックアップし、aaa_251210.xls のように日付を付与して保存すれば、どの日のデータか一目で確認できます。
ファイル単位で日付バックアップができる無料ソフト
フォルダ単位ではなくファイルごとのバックアップに対応したソフトはいくつか存在します。ここでは実務でも使われている信頼性の高いものを紹介します。
1. BackupF2F（ファイルバックアップ専用）
BackupF2F は、ファイル単体のバックアップに特化した無料ソフトで、日付を自動的にファイル名へ付与する機能を備えています。曜日・毎日・時間指定など細かなスケジュール設定が可能なのも魅力です。
バックアップ名の例：
aaa_20251210.xls（自動生成）
2. SyncBack Free（柔軟なバックアップソフト）
SyncBack Free は海外製ですが非常に優秀で、ファイル単位のバックアップやフィルター設定、日付付きバックアップもスクリプトなしで実現できます。複数ファイルをまとめて定時バックアップしたい場合にも向いています。
3. PowerShellスクリプト＋タスクスケジューラ（ソフト不要）
追加ソフトを入れたくない場合、PowerShellで日付付きコピーを作り、Windows標準のタスクスケジューラに登録する方法もあります。シンプルな1行スクリプトで運用できるのが特徴です。
Copy-Item "C:\data\aaa.xls" "C:\backup\aaa_$(Get-Date -Format yyMMdd).xls"この方法は非常に軽量で、複数ファイルにも応用できます。
日付形式を自由にカスタマイズできる
紹介したソフトでは、日付の位置や形式も自由に設定できます。例としては以下のような形式が可能です。
- aaa_251210.xls
- aaa-2025-12-10.xls
- 20251210_aaa.xls
「前でも後ろでもOK」というケースにも柔軟に対応できるため、用途に合わせて選べます。
複数ファイルをまとめて自動バックアップする方法
複数の異なるファイルを日付付きで保存したい場合、BackupF2F や SyncBack に「バックアップ元リスト」を登録しておけば、毎日まとめて保存できます。
業務でよく使われる例としては、以下のような運用があります。
● 複数の日報・台帳ファイルを毎朝9時にバックアップ
● 改編がよくあるExcelブックを毎晩自動保存
まとめ
ファイル単体に日付を付けて定期バックアップしたい場合、BackupF2F や SyncBack Free を利用すると簡単に実現できます。追加ソフトを使わない場合は PowerShell＋タスクスケジューラという選択肢も有効です。目的や環境に合わせて最適な方法を選べば、確実に履歴管理ができる環境を整えられます。
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