PowerDirector 365を使用してゲームプレイ動画を編集する際、インサイトキャプチャーから出力した動画を取り込んだところ、画面が波打って視認できない状態になることがあります。この記事では、この問題の原因と解決方法を解説します。
問題の概要
インサイトキャプチャーで出力した動画ファイルをPowerDirector 365に取り込んだ際、画質に問題がないはずの動画が波打つように表示されるという問題が発生することがあります。具体的には、エンコーダーにNVIDIA NVENC New(GPU使用)を選択し、解像度1080p、フレームレート120、ビットレート15000 kbpsで出力しているにもかかわらず、PowerDirectorに取り込んだ時に画面が波打ち、正常に視聴できない状態になります。
原因1: フレームレートの不整合
ゲームキャプチャーで使用したフレームレート(120fps)が、PowerDirector 365の設定やプロジェクト設定と一致していない場合、編集ソフトで正しく処理できないことがあります。特に、動画編集ソフトは通常30fpsまたは60fpsで動作することが多いため、高いフレームレートで出力された動画を取り込む際に問題が発生することがあります。
この場合、PowerDirectorでのプロジェクト設定を確認し、適切なフレームレートに合わせることで問題が解消される可能性があります。
原因2: エンコーディング設定の調整
使用したエンコーダー設定(NVIDIA NVENC NewやHigh Qualityプリセット)が原因で、PowerDirectorが動画を正しくデコードできない場合があります。特にGPUを使用したエンコーディングは、ソフトウェア側での互換性に問題を引き起こすことがあります。
解決策として、エンコーダープリセットを「High Quality」から「Standard」や「Low Quality」に変更してみる、もしくは他のエンコーダー(例えば、x264)を使用してエクスポートを試みることをお勧めします。これにより、PowerDirectorでの互換性が向上し、問題が解決する可能性があります。
原因3: ドライバやソフトウェアのアップデート
GPUのドライバやPowerDirector 365のバージョンが古い場合、エンコードやデコード処理に問題が生じることがあります。特に、NVIDIA NVENCを使用する場合、最新のGPUドライバをインストールすることが重要です。
また、PowerDirector 365自体も定期的にアップデートが提供されています。最新バージョンにアップデートしていない場合、バグ修正や互換性の改善が行われている可能性があるため、常に最新版を使用することを推奨します。
原因4: ソフトウェアの設定確認
PowerDirector 365の設定内で、特定のオプションが適切に設定されていない場合、動画の表示に問題が生じることがあります。特に、GPUアクセラレーションやハードウェアデコードに関する設定を見直すことが重要です。
「編集設定」や「ハードウェアアクセラレーション」などの項目を確認し、設定が最適化されているか確認してください。また、PowerDirector内での「レンダリング設定」もチェックすることをお勧めします。
まとめ
PowerDirector 365で動画の取り込み時に画面が波打つ問題は、フレームレートの不整合やエンコーディング設定、ドライバやソフトウェアのアップデート不足などが原因で発生することがあります。これらの問題を解決するためには、フレームレートの確認、エンコーディング設定の変更、ドライバやソフトウェアのアップデートを行うことが有効です。これらの対策を試みることで、スムーズに動画編集を行うことができるようになるでしょう。


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