Microsoft Accessを使った集計クエリで、月ごとのレコード件数を数え、重複する識別番号を除外し、さらにチェックボックスがfalseのレコードのみを対象にする場合、いくつかの方法を組み合わせて処理を行う必要があります。この記事では、このような集計を行うためのクエリ作成方法を解説します。
集計クエリの基本的な構成
まず、目標としている集計結果を得るためには、元となるテーブルから必要な情報を抽出するクエリを作成する必要があります。ここでは、日付、識別番号、チェックボックスの3つのフィールドを持つテーブルを前提に進めます。
集計クエリでは、月別にデータをグループ化し、重複を除外するために識別番号を考慮します。そして、チェックボックスがfalseのレコードのみをカウントする条件を加える必要があります。
月毎のレコード件数をカウントする方法
最初に、月ごとの集計を行うためには、日付フィールドを月単位でグループ化します。これには、DatePart関数を使う方法が一般的です。次のようなクエリが役立ちます。
SELECT DatePart('m', [日付]) AS 月, Count(*) AS レコード数
FROM テーブル名
GROUP BY DatePart('m', [日付]);
このクエリでは、日付の月部分を抽出し、それに基づいてグループ化し、レコードの件数を数えています。
識別番号の重複を除外する方法
次に、同月内で識別番号が重複している場合に1件としてカウントする方法です。この場合、識別番号をグループ化して、同じ識別番号が複数回カウントされないようにします。以下のクエリ例を見てみましょう。
SELECT DatePart('m', [日付]) AS 月, Count(DISTINCT [識別番号]) AS 一意識別番号数
FROM テーブル名
WHERE [チェックボックス] = False
GROUP BY DatePart('m', [日付]);
ここでは、Count(DISTINCT [識別番号])
を使って、識別番号が重複していない件数をカウントしています。また、WHERE
句でチェックボックスがfalseのレコードのみを対象にしています。
チェックボックスがfalseのレコードのみをカウントする方法
チェックボックスがfalseのレコードだけをカウントするには、WHERE句を活用してフィルタリングを行います。上記のクエリではすでにWHERE [チェックボックス] = False
を使用しているので、チェックボックスがfalseのレコードに限定されています。
これにより、目的の条件を満たすレコードのみが集計の対象となります。
実際のクエリの組み合わせ
最終的なクエリを組み合わせると、以下のようになります。
SELECT DatePart('m', [日付]) AS 月, Count(DISTINCT [識別番号]) AS 一意識別番号数
FROM テーブル名
WHERE [チェックボックス] = False
GROUP BY DatePart('m', [日付]);
このクエリは、月毎に識別番号の重複を除外した件数をカウントし、かつチェックボックスがfalseのレコードのみを対象にしています。
まとめ
Accessで月別にレコード件数をカウントし、識別番号の重複を除外し、さらにチェックボックスがfalseのレコードのみを対象にする集計クエリを作成するには、DatePart
関数を使用して月単位でデータをグループ化し、Count(DISTINCT)
を用いて重複を排除することが重要です。また、WHERE
句を使ってチェックボックスがfalseのレコードを絞り込むことも不可欠です。これらを組み合わせることで、目的の集計結果を得ることができます。
コメント