KiCADでプリント基板設計を進める際、PDF回路図から変換して作業していると、ネットラベルや未接続の配線(例:H1~H13)が分からず戸惑うことがあります。この記事では、初心者でも理解しやすい形で対処方法を解説します。
ネットラベルとは何か
ネットラベルは、回路上で電気的に同じ信号線をつなぐためのラベルです。配線が直接接続されていなくても、同じネットラベル名を付けることで回路的には接続されているとKiCADが認識します。
例えば、VCCやGNDなど共通の電源やグランドはネットラベルで接続されることが多く、配線を直接引かずにラベルで統一します。
未接続の配線H1~H13の対処
回路図に記載されているH1~H13のような配線名がデータシートにない場合、以下の点を確認してください。
- 前任者独自のラベルか、設計上の仮名である可能性
- マイコンの未使用ピンや将来拡張用の端子番号である可能性
対策として、KiCADで「未接続ピン」として残すか、回路図を元に配線の用途を再確認してネットラベルを付けることが推奨されます。
PDF回路図からKiCADへの移行時の注意点
PDFから直接回路情報を読み取ることはできないため、手作業で回路図をKiCADに再作成する必要があります。その際、以下の手順を意識すると作業がスムーズです。
- 電源・グランドラインはまずネットラベルで統一する
- 信号線や未接続ピンは仮ラベルを付与し、後で整理する
- マイコンのピン番号と機能をデータシートで照合する
実例:ネットラベルの付け方
例えば、マイコンのVCCピンをネットラベル”VCC”に設定し、別の回路の同名ラベルと接続すると、配線を直接引かなくても回路として接続されます。未使用ピンは”NC”ラベルを付けておくことで、KiCAD上でエラーを防げます。
まとめ
KiCADでPDF回路図からプリント基板設計を行う際、ネットラベルは回路を論理的につなぐ重要な役割を果たします。未接続のH1~H13のようなラベルは、前任者の仮名や未使用ピンの可能性があるため、データシート照合や仮ラベル付与で管理しましょう。これにより、初心者でも混乱せずに基板設計を進められます。


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