Google Apps Script(GAS)でOAuthライブラリを使用する際に直面する「appsscript.jsonが見当たらない」「ライブラリが追加できない」といった問題の解決方法について解説します。
問題の概要と原因
GASでOAuthライブラリを利用する際に、ライブラリの設定や「appsscript.json」ファイルが見当たらない場合があります。原因としては、設定方法や表示方法に関する誤解がある場合や、特定の環境によって表示されないことがあります。
「appsscript.json」ファイルの表示方法
「appsscript.json」を表示するには、以下の手順を行ってください。
- 右上の歯車アイコンをクリックし、「プロジェクトの設定」を選択します。
- 「appsscript.json マニフェストファイルをエディタで表示する」にチェックを入れます。
- その後、「ファイル」メニュー内に「appsscript.json」が表示されます。もし表示されない場合は、F5を押してページを再読み込みし、「ファイル」セクションを折りたたんで再度開くことを試みてください。
これで「appsscript.json」を開くことができ、編集が可能になります。
OAuthライブラリの追加方法
OAuthライブラリを追加するには、次の手順を実行してください。
- 「appsscript.json」ファイルを開き、以下の内容を「dependencies」セクションに追加します。
- 保存後、ページを再読み込みしてください。これでOAuthライブラリが正しく追加されるはずです。
{
"timeZone": "Asia/Tokyo",
"dependencies": {
"libraries": [
{
"userSymbol": "OAuth1",
"libraryId": "1B-PmhKTrJrCwh-9oDh8-Jy0F_KbL9fX4hKiHq-U1tMcWqH2Pz5J4KJ0h",
"version": 18
}
]
}
}
「ライブラリが表示されない」「エラーが出る」場合の対処法
ライブラリが追加できない場合やエラーが表示される場合は、以下の点を確認してください。
- 組織アカウントのポリシーによって「外部ライブラリ」が禁止されている可能性があります。この場合、個人Googleアカウントを使用するか、管理者に外部ライブラリの許可を依頼する必要があります。
- ブラウザに拡張機能が影響していることがあります。シークレットウィンドウを使って再試行するか、拡張機能を一時的にオフにして試してください。
- JSON記述に誤りがないか再確認してください。エラーが出ていないか、保存時に赤いエラーメッセージが表示されていないか確認してください。
OAuthライブラリの動作確認
ライブラリを追加した後、左の「ライブラリ」セクションに「OAuth1」が表示されているか確認し、コード内で「OAuth1.createService(…)」がエラーなく動作することを確認します。さらに、「アカウント認証」メニューを使い、OAuth1の未定義エラーが出なければ成功です。
まとめ
GASでOAuthライブラリを使用するためには、「appsscript.json」を正しく設定し、依存関係にライブラリを追加することが必要です。また、ライブラリが表示されない場合やエラーが出た場合は、環境設定やブラウザの状態を確認し、必要に応じて個人アカウントを使用することを検討してください。

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