MELSEC Qシリーズとプロコンの文字伝送の設定と注意点

プログラミング

三菱製PLC MELSEC Qシリーズでの文字伝送に関する設定について、特にS-JIS半角カナ文字を扱う際の注意点と、ASCII-バイナリ変換機能の活用方法に関する疑問について解説します。これらの設定は、プロコン側とPLC間の通信で重要な役割を果たします。

1. MELSEC Qシリーズでの文字データの取り扱い

PLCでの文字データは、通常はASCIIコードを基に扱われます。しかし、特定の文字コード(S-JISや半角カナ)を使用する際、どう取り扱うかが重要になります。例えば、S-JISで「コ」「イ」などの半角カナ文字を伝送する場合、プロコン側では文字列として「BAB2」を送ることになりますが、これをPLCにどのように格納するかが問題です。

これらの文字がどのようにPLCに格納されるかについて理解することが、システム改修において重要なポイントです。プロコンから送られる文字列が正しくPLCに伝送されるためには、PLC側の適切な設定が必要です。

2. ASCII-バイナリ変換機能の活用

MELSEC Qシリーズでは、ASCIIとバイナリデータの変換を行うための「ASCII-バイナリ変換機能」を提供しています。この機能は、文字コードが異なる場合でも互換性を保ちながらデータを扱うために非常に役立ちます。

ただし、この機能はあくまでASCIIコードに対応しており、S-JISには直接対応していません。英文字の部分に関してはASCIIコードとの互換性があり、変換処理が正常に行われますが、S-JIS特有の文字(半角カナなど)はそのままの形で扱うことが難しいため、別途変換処理が必要です。

3. 16進数データの格納方法と問題点

プロコン側から送られる文字「BAB2」は、通常16進数データ「0xBAB2」として送信されます。PLC側ではこれを1ワードに格納するため、変換機能を使って「0x4142、0x3242」といった形で格納されることになります。この時、文字データが異なる形式で格納されるため、S-JIS形式との違いに注意が必要です。

このようなデータ格納方法において重要なのは、PLCのワードサイズやデータの取り扱い方法に関する理解です。例えば、32ビットのデータを2ワードに分けて格納する場合、格納方法や伝送形式の設定を適切に行うことが重要になります。

4. プロコン側とPLC間のデータ整合性

プロコンとPLC間でデータをやり取りする際、データの整合性を保つためには、文字コードやバイト数の設定が重要です。特に、数値と文字データを区別して送信する必要があります。

今回のケースでは、半角カナ文字を送信するための設定を追加したいという要求がありますが、このような場合、文字コードの互換性を保つためにプロコン側とPLC側での設定が一致していることが重要です。

5. まとめと実務での注意点

PLCとプロコン間での文字伝送に関して、特にS-JISや半角カナ文字を扱う場合の注意点を解説しました。ASCII-バイナリ変換機能を活用することで、英文字や一部の文字コードとの互換性を保ちながらデータをやり取りできますが、S-JIS特有の文字を扱う場合には別途変換処理が必要です。

また、PLC側でデータの格納方法やワードサイズを正確に設定することで、プロコンとの通信でのデータ整合性を確保することができます。このような設定は、システム改修時において非常に重要であり、実務での経験を活かしながら適切な対応を行うことが求められます。

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