印刷会社へのデータ入稿時に「塗り足し」を加えることは非常に重要ですが、配置画像が塗りたしよりもはみ出ている場合に、再入稿が必要かどうかなどについて詳しく解説します。
1. 塗りたしとは何か?
塗りたし(bleed)は、印刷物の端まで背景や画像がしっかりと印刷されるように、デザインの外側に余分に色を延ばすことです。これにより、裁断時に発生する可能性のあるズレを防ぎ、仕上がりがきれいに見えます。通常、塗りたしは3mm程度を推奨されます。
入稿データには必ず塗りたし部分を加え、最終的に印刷物を裁断してもデザインが欠けることがないようにします。
2. 配置画像が塗りたしを超えている場合の影響
質問で挙げられたように、配置画像が塗りたし部分を超えて7mmほどはみ出ている状態で入稿した場合、印刷において特に問題が発生することがあります。基本的に、はみ出た部分はカットされる予定であれば、印刷に直接影響を与えることは少ないですが、製作した印刷物のクオリティを保つために調整が求められることがあります。
もし、はみ出た部分が不要な部分であれば、その部分がカットされても問題はありません。しかし、マスク処理やクリッピングマスクを使用しないことで、印刷物に余分な情報が含まれてしまう可能性があるため、確認が必要です。
3. 再入稿の必要性と注意点
再入稿が必要になるかどうかは、印刷会社の規定や指定されたフォーマットに依存します。多くの印刷会社では、「塗りたし」範囲内に収めるようにデザインすることが推奨されていますが、場合によっては、はみ出た部分がそのまま印刷されることもあります。
再入稿を避けるためには、以下の点に注意してください。
- 塗りたしの範囲を確認し、その範囲内に収める。
- 配置画像が塗りたしよりもはみ出ないよう、クリッピングマスクを適用する。
- 印刷会社にデータ形式や配置の確認を依頼する。
4. 解決策とベストプラクティス
デザインの段階で、配置画像やイラストが塗りたしの範囲を超えていないかを必ずチェックし、必要に応じて画像の位置を調整しましょう。もし、既に入稿したデータに問題がある場合は、早めに印刷会社と相談し、再入稿の必要性を確認してください。
また、クリッピングマスクを使用することで、不要な部分を正確にカットし、デザインが汚れないようにすることができます。クリッピングマスクは、IllustratorやPhotoshopなどで簡単に適用できます。
5. まとめ
塗りたし部分に関しては、印刷の品質に大きな影響を与えるため、慎重に調整することが重要です。配置画像が塗りたしよりもはみ出てしまった場合、再入稿が求められることがありますが、早めに確認して対応することで、トラブルを避けることができます。
デザインの段階で塗りたしや配置画像を適切に処理し、印刷物が最終的に美しく仕上がるようにしましょう。


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