エクセルマクロで選択肢に応じた記録を動的に管理する方法

エクセルを使って、選択肢に基づいて記録を動的に変更する方法について説明します。ここでは、A1セルに選択肢（例：AA、BB、CC）を設定し、それぞれに応じた記録をA2以下に自動的に入力・更新するマクロを作成します。選択肢を変更した際にも適切にデータを保持し、エクセルを閉じても内容が保存されるように設定します。

1. A1セルに選択肢を作成
2. VBAマクロで選択肢に応じた記録を更新する
3. データの保持方法
4. トラブルシューティング
まとめ

1. A1セルに選択肢を作成

まず、A1セルに選択肢を設定します。Excelのデータ検証機能を使って、AA、BB、CCのリストを作成します。このリストに基づいて、A1セルに記録を選ぶことができるようになります。

1. A1セルを選択します。
2. [データ]タブの[データの入力規則]を選択。
3. [入力値の種類]で[リスト]を選択し、リストに「AA,BB,CC」を入力。

2. VBAマクロで選択肢に応じた記録を更新する

次に、A1セルの選択内容に基づいて、A2以下のセルに記録を自動的に入力・更新するVBAマクロを作成します。以下のコードをエクセルのVBAエディタに貼り付けることで、A1セルで選択された内容に応じて、A2以降のセルの内容が動的に更新されます。

Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
    If Not Intersect(Target, Range("A1")) Is Nothing Then
        If Target.Value = "AA" Then
            Range("A2:A3").Value = "1月 〇〇 2月 〇〇"
        ElseIf Target.Value = "BB" Then
            Range("A2:A3").Value = "1月 ×× 2月 △△"
        ElseIf Target.Value = "CC" Then
            Range("A2:A3").Value = "1月 ◆◆ 2月 ★★"
        End If
    End If
End Sub

3. データの保持方法

選択肢が変わった場合でも、記録を保持したい場合、エクセルを閉じた後でもその状態を維持するために、「Workbook_Open」イベントを利用して、開いた時に以前の状態を復元するマクロを設定します。これにより、エクセルを再起動した際でも、記録が保持されます。

Private Sub Workbook_Open()
    If Sheets("Sheet1").Range("A1").Value = "AA" Then
        Sheets("Sheet1").Range("A2:A3").Value = "1月 〇〇 2月 〇〇"
    ElseIf Sheets("Sheet1").Range("A1").Value = "BB" Then
        Sheets("Sheet1").Range("A2:A3").Value = "1月 ×× 2月 △△"
    End If
End Sub