Adobe Illustratorで図形を調整する際に、ピンクのガイド線や制限が表示されて思うようにサイズを変更できないことがあります。このガイド線は、オブジェクトを特定のサイズや位置にスナップさせるためのものですが、細かく調整したい場合には少し煩わしく感じることもあるでしょう。この記事では、Illustratorで図形を細かく動かす方法と、ピンクのガイド表示を回避する方法について解説します。
ピンクのガイド線の原因とは?
Illustratorで図形を移動またはサイズ変更する際に表示されるピンクのガイド線は、デフォルトで「スナップ機能」が有効になっているためです。この機能は、図形を特定の位置やグリッドに自動的に揃えるために働きます。例えば、図形を動かしていると、他のオブジェクトやグリッドに合わせてピンクのガイド線が表示され、ある程度の位置で図形が止まります。
この機能は便利な場合もありますが、細かい調整をしたいときには不便に感じることがあります。そのため、このガイド線を非表示にしたり、スナップ機能をオフにする方法を知っておくと便利です。
細かい動かし方 – スナップ機能をオフにする
図形を細かく動かしたい場合、まず「スナップ機能」をオフにするのが効果的です。これにより、オブジェクトが自動的に特定の位置に揃うことを防げます。
スナップ機能をオフにするには、以下の手順を実行します。
- 上部メニューから「表示」を選択します。
- 「スナップ」を選び、チェックを外します。
これで、オブジェクトを自由に細かく動かすことができるようになります。
オブジェクトを細かく動かすためのショートカットキー
さらに細かくオブジェクトを移動させたい場合、キーボードの矢印キーを使うと便利です。通常、矢印キーを押すと1px単位でオブジェクトが移動します。
もし、もっと細かい調整が必要な場合は、Shiftキーを押しながら矢印キーを使うことで、10px単位で移動することができます。これにより、非常に精密な位置決めが可能になります。
スナップ機能を活かしつつ細かい調整をする方法
スナップ機能を完全にオフにせず、必要なときだけスナップを活用する方法もあります。例えば、グリッドやガイドにスナップさせたい場合だけスナップをオンにする方法です。
これを実現するには、以下の手順を試してください。
- 「表示」メニューから「スナップ」にチェックを入れます。
- その後、スナップしたくない部分で「Ctrl(Cmd) + Alt」を押しながらドラッグすると、スナップが一時的に無効になります。
これにより、必要に応じてスナップを活用しつつ、細かい調整も可能になります。
まとめ
Illustratorで図形を細かく調整するためには、スナップ機能をオフにすることが一番のポイントです。また、ショートカットキーを活用することで、さらに精密な調整ができます。これらの方法を使えば、ピンクのガイド線に邪魔されることなく、思い通りの大きさや位置に図形を調整できるようになります。

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