LinuxのUbuntuサーバーに、メインPCからSSH接続を使ってファイルを転送することは非常に簡単にできます。特に、大量のファイルを特定の場所にまとめて移動させる方法について知っておくと便利です。この記事では、SSHを使って、メインPCからUbuntuサーバーにファイルを移動する方法を解説します。
SSHを使ったファイル転送の基本
SSH(Secure Shell)は、リモートのコンピュータに接続するための安全な方法であり、ファイル転送にも活用できます。特に、メインPCからUbuntuサーバーへファイルを移動する際には、scpやrsyncというコマンドがよく使われます。これらのコマンドは、リモートサーバーに直接アクセスし、ファイルを転送することができます。
まず、UbuntuサーバーのIPアドレスとログイン情報(ユーザー名とパスワードまたは公開鍵認証)が必要です。次に、メインPCからSSH接続し、転送したいファイルを指定するだけです。
scpコマンドでファイルを転送する方法
最も簡単な方法の一つは、scpコマンドを使用することです。scp(Secure Copy)は、SSHを使ってファイルを安全にコピーするためのツールです。次のようなコマンドを使います。
scp /path/to/local/file username@remote_host:/path/to/remote/directory
ここで、/path/to/local/fileはローカルPCの転送したいファイルのパス、username@remote_hostはUbuntuサーバーのユーザー名とIPアドレス、/path/to/remote/directoryはUbuntuサーバー上でファイルを保存したい場所を指定します。
rsyncを使って効率的にファイルを転送する
rsyncは、ファイルやディレクトリを効率的に同期するためのツールです。scpと異なり、rsyncは転送中に変更された部分だけをコピーするため、特に大量のファイルを転送する際に役立ちます。
rsyncを使った基本的なコマンドは次の通りです。
rsync -avz /path/to/local/directory/ username@remote_host:/path/to/remote/directory/
ここでは、-avzオプションを使用して、aはアーカイブモード(シンボリックリンクやパーミッションを保持)、vは詳細な出力、zは転送中にデータを圧縮します。
SSH経由でディレクトリごとファイルを移動する方法
大量のファイルをまとめて移動する場合、rsyncやscpでディレクトリを指定して一括で転送することが可能です。たとえば、ディレクトリ内のすべてのファイルを一度に移動させたい場合、次のようなコマンドを使います。
scp -r /path/to/local/directory username@remote_host:/path/to/remote/directory
ここで、-rオプションを使うことで、ディレクトリごと再帰的に転送することができます。
まとめ:SSHでUbuntuサーバーにファイルを簡単に転送する方法
SSHを使って、メインPCからUbuntuサーバーにファイルを移動する方法は非常に簡単で、scpやrsyncコマンドを使えば、複数のファイルや大量のデータを効率的に転送できます。これらのコマンドをうまく活用し、UbuntuサーバーとPC間でスムーズなファイル転送を行いましょう。


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