M.2 SSDのOSクローン後に起動しない理由と解決方法

新しいM.2 SSDにOSをクローンして起動しようとした際、BIOSのブート選択に新しいSSDが表示されないという問題に直面することがあります。このような問題は、クローンの設定やBIOSの設定に関連していることが多いです。この記事では、その原因と解決方法について解説します。

クローンしたSSDが起動しない原因

クローン後に新しいM.2 SSDがBIOSで認識されない原因として、いくつかの理由が考えられます。

ブート順序の設定ミス：BIOSで新しいSSDをブートドライブとして設定していない場合、BIOSが既存のドライブを優先して起動してしまうことがあります。
OSのブート情報の不完全な転送：クローン作業が正常に行われなかった場合、新しいSSDにOSのブート情報が正しくコピーされていないことがあります。
UEFIとLegacyモードの不一致：PCがUEFIモードまたはLegacyモードで動作しているかによって、SSDの認識に影響を与える場合があります。クローンしたSSDが異なるモードでフォーマットされている可能性があります。

BIOSにアクセスし、正しいブートドライブが設定されているかを確認することが重要です。

ブート順序の変更：BIOS設定で、クローンしたM.2 SSDが最優先のブートドライブとして選ばれているか確認します。これが正しく設定されていないと、PCは旧SSDを優先して起動します。

クローン作成ツールが適切に動作していなかった可能性もあります。特に、WindowsのOSをクローンする際には、クローン作成ツールがブート領域を正しくコピーしていないことが多いため、再度クローン作業を行う必要があるかもしれません。

推奨ツール：Acronis True ImageやMacrium Reflectなど、信頼性の高いクローンツールを使用することで、ブート領域を含むすべてのデータを正確にコピーできます。

PCがUEFIモードまたはLegacyモードで動作している場合、新しいSSDのフォーマットがそれに一致している必要があります。異なるモードでフォーマットされた場合、起動時にエラーが発生することがあります。

モードの変更：BIOSでUEFIモードまたはLegacyモードを切り替えることができます。新しいSSDがUEFIモードでフォーマットされている場合、BIOSをUEFIモードに設定する必要があります。

新しいM.2 SSDにOSをクローン後に起動できない場合、BIOSの設定やクローン作成ツール、UEFIとLegacyモードの整合性が問題となることが多いです。正しいブート順序の設定、再クローン作業、モード設定を確認することで、問題を解決できることがほとんどです。