Blackmagic CameraでLUTを適用したまま動画を共有したい場合、撮影時にはLUTが表示されても、共有時に元の色合いに戻ってしまう問題が発生することがあります。この記事では、LUTを適用したまま動画を共有するための方法について解説します。
LUTとは?そしてBlackmagic CameraでのLUTの役割
LUT(Look-Up Table)は、カラグレーディングのために色の変換を行うツールです。Blackmagic Cameraでは、撮影時にLUTを適用して特定の色味を強調したり、シネマティックな効果を加えることができます。しかし、撮影中にLUTを表示している場合でも、動画を共有した際に元の色合いに戻ることがあります。
この現象は、LUTが非破壊的なカラー補正であり、実際には映像ファイルには適用されていないことが原因です。つまり、LUTはカメラのモニター表示にのみ適用されており、ファイル自体には含まれていないということです。
LUTを適用したまま動画を共有するための方法
LUTを適用したまま動画を共有するためには、LUTを最終的な映像ファイルに「焼き込む」必要があります。このプロセスは、カラグレーディングや編集ソフトを使用して行うことができます。
まず、Blackmagic Cameraで撮影後に、Davinci Resolveなどのカラグレーディングソフトを使用して、LUTを適用します。その後、映像をレンダリングして、LUTが映像ファイルに埋め込まれるようにします。
Davinci ResolveでのLUT適用とレンダリング手順
Davinci Resolveを使用してLUTを焼き込む手順は以下の通りです。
- Davinci Resolveを開き、プロジェクトに映像ファイルをインポートします。
- カラータブに移動し、適用したいLUTを選択します。
- LUTを選んだ後、「レンダリング設定」へ進み、出力フォーマットを選びます。
- レンダリングを実行し、最終的な映像ファイルを作成します。
この方法で、LUTが映像に適用された状態で出力され、共有する際にも元の色合いが保持されます。
Adobe Premiere Proを使用してLUTを焼き込む方法
Adobe Premiere Proを使用している場合も、LUTを映像に適用した状態で書き出すことができます。以下の手順で進めます。
- Premiere Proで映像ファイルを開き、カラーグレーディングを行います。
- 「エフェクト」パネルから「LUT」を適用します。
- 適用後、「ファイル」メニューから「書き出し」を選択し、適切な書き出し設定を行います。
- 書き出しの際に、LUTが適用された映像としてファイルを保存します。
これにより、Premiere ProでもLUTを適用したまま映像を共有することができます。
まとめ:LUTを適用してBlackmagic Cameraの動画を共有する方法
Blackmagic CameraでLUTを適用したまま動画を共有するには、LUTを最終的な映像ファイルに焼き込む必要があります。Davinci ResolveやAdobe Premiere Proなどのカラグレーディングソフトを使用し、レンダリングまたは書き出しを行うことで、LUTが映像にしっかりと適用された状態でファイルを保存し、共有することができます。
この方法を使えば、撮影時に設定したカラー効果をそのまま映像に反映させ、より一貫性のあるビジュアルを維持したまま共有できます。


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