長期間使用していなかったMacBook Proを久しぶりに起動しようとしたら、電源が入らずキーボードも画面も反応しない…というケースは珍しくありません。必ずしも修理が必要なわけではなく、いくつかの基本的な確認や操作で復旧する可能性があります。この記事では、MacBook Proが起動しないときに考えられる原因と対処法を解説します。
バッテリー切れや放電による起動不良
長期間放置したMacBookは、バッテリーが完全に放電してしまうことがあります。この場合、通常の充電ではすぐに反応しないこともあります。
対処法: 純正アダプタを使用して数時間以上充電を行い、その後電源ボタンを長押ししてみましょう。30分程度では起動しない場合でも、数時間かけて充電することで復旧する例があります。
SMC(システム管理コントローラ)のリセット
MacBookの電源管理を司るSMCに不具合が生じると、電源が入らなくなることがあります。SMCリセットは安全に行える方法のひとつです。
方法(Intel Macの場合): 電源を切った状態で「Shift + Control + Optionキー」と電源ボタンを同時に10秒間押し、その後通常通り電源を入れます。
M1以降のMacではSMCリセットは不要で、電源長押しで自動的にリカバリ機能が働きます。
セーフモードでの起動を試す
macOSに問題がある場合、セーフモードで起動できるかどうかを確認すると原因切り分けになります。
電源ボタンを長押しして「オプション」を選択し、セーフモードで起動すると最低限の機能で動作するため、トラブル原因の特定につながります。
ハードウェアの問題が疑われる場合
充電器やケーブルが劣化している場合も、電源が入らない原因となります。別の純正アダプタやケーブルで試してみると切り分けが可能です。
それでも改善しない場合は、ロジックボードやバッテリー自体の故障が考えられるため、Apple正規サービスプロバイダでの診断が必要です。
修理に出す前にできること
・充電器とケーブルの確認
・長時間充電
・SMCリセットやセーフモード起動
・周辺機器を外して再起動
これらを試しても改善が見られない場合は、修理を検討しましょう。
まとめ
MacBook Proが起動しない場合でも、必ずしも故障とは限りません。バッテリーの完全放電やSMCの不具合など、ユーザー自身で対処できるケースもあります。まずは基本的なチェックを行い、それでも改善が見られない場合に修理を検討するのが賢明です。


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