Power Automate Desktop(PAD)を使って、既存のExcelファイルにテキストファイルから取得したデータを追記する方法を解説します。VLOOKUPを使う方法もありますが、大規模なデータに対しては処理が重くなることがあります。ここでは、PADだけで効率よく処理する方法をご紹介します。
Power Automate DesktopでExcelファイルにデータを追記する方法
Power Automate Desktopを使用すると、Excelファイルに新しいデータを追記することができます。ここでは、A列をキーとして、テキストファイルのデータをB列、C列に追加する方法を説明します。
まず、Excelファイルとテキストファイルを準備します。ExcelファイルにはA列に商品コードが入力されており、テキストファイルにはその商品コードに対応する顧客名と売値が記載されています。
Excelファイルの読み込みとデータの取得
Power Automate Desktopでは、まずExcelファイルを開き、A列を読み取ります。これを行うには、Excelの「読み込み」アクションを使い、A列のデータを変数に格納します。
次に、テキストファイルを読み込み、顧客名と売値を変数に格納します。このとき、テキストファイルの各行を分割して、各データを正しく格納するために「テキストの分割」アクションを使用します。
データの照合と追記
テキストファイルの各行のデータと、ExcelファイルのA列のデータを照合し、一致するものをB列とC列に追記します。これを実現するためには、「条件分岐」アクションを使って、A列のデータとテキストファイルのデータを比較し、一致した場合にB列とC列に対応するデータを追加します。
例えば、A列の値がテキストファイル内の顧客名に一致する場合、その行のB列とC列に売値と顧客名を追加します。
処理の効率化とエラー処理
大量のデータを扱う場合は、処理が重くなることがあります。そのため、データの量に応じて、データを分割して処理を行うことを検討すると良いでしょう。また、エラー処理を適切に行うことも重要です。例えば、データが一致しなかった場合や、データの形式が正しくない場合にエラーメッセージを出力するように設定します。
これにより、途中でエラーが発生しても、スムーズに次の処理に進むことができます。
まとめ
Power Automate Desktopを使ってExcelファイルにデータを追記する際には、VLOOKUPを使用せずに、PADのアクションを駆使して効率よくデータを照合し、追記することが可能です。特に、大量のデータを扱う場合に、Power Automate Desktopを活用することで、手動での作業を減らし、自動化を実現できます。この記事で紹介した手順を参考に、効率的なワークフローを構築してください。


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