AutoCADでは、モデル空間で作成した図形をレイアウト空間で表示し、印刷するために適切な設定が必要です。このガイドでは、レイアウト空間で図形を印刷する方法を詳細に説明します。
1. モデル空間とレイアウト空間の違い
AutoCADには2つの主要な空間があります:モデル空間とレイアウト空間です。モデル空間は実際の図面を作成する場所で、レイアウト空間は印刷や表示のために図面を配置する場所です。
モデル空間で作成した図形は、直接印刷することができません。レイアウト空間に配置して、印刷用にサイズやスケールを調整する必要があります。
2. レイアウト空間にモデル空間の図形を配置する方法
レイアウト空間にモデル空間の図形を配置するには、以下の手順を行います。
- まず、AutoCADを開き、モデル空間で作成した図形を確認します。
- 次に、レイアウトタブに移動します。
- 「ビューポート」を作成して、モデル空間の図形をレイアウト空間に表示させます。
- ビューポート内で図形を表示したい範囲を調整し、スケールを設定します。
3. ビューポートの設定とスケーリング
ビューポートは、モデル空間の図形をレイアウト空間に表示するための枠です。ビューポートのサイズやスケールを設定することで、図面を正しく表示できます。
ビューポートのスケール設定は以下の手順で行います。
- ビューポートを選択し、「プロパティ」パネルを開きます。
- 「標準スケール」を選択し、表示したいスケールを指定します。
- 必要に応じて、ビューポート内で図形の位置を調整します。
4. 印刷設定を行う
図形をレイアウト空間に配置した後、印刷設定を行います。印刷時に使用するプリンターや用紙サイズ、印刷の向きなどを設定する必要があります。
印刷設定を行うには、以下の手順を実行します。
- 「ファイル」メニューから「印刷」を選択します。
- プリンター、用紙サイズ、向きを選択し、必要な設定を行います。
- 「プレビュー」をクリックして、印刷プレビューを確認し、問題がなければ「印刷」を実行します。
5. まとめ
AutoCADでは、モデル空間で作成した図形をレイアウト空間に配置し、スケールや位置を調整して印刷することができます。ビューポートの作成、スケーリング、印刷設定を正しく行うことで、図形を正確に表示・印刷することができます。これらの手順を理解し、活用することで、効率的に作業を進めることができます。


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