Excelで元シートから他のシートに数値や文字を転記する際、元シートの値が変更されても転記先のシートの値を固定したい場合があります。この記事では、転記先の値を変更しないようにする方法を解説します。数式を使っている場合でも、簡単に設定を変更し、転記先の値を保持する方法を学びましょう。
Excelで値を転記する基本的な方法
Excelで異なるシートに値を転記するには、一般的に「=」を使って元シートのセルを参照します。この方法で値を転記すると、元シートの値が変更されるたびに転記先も自動的に更新されます。しかし、場合によっては、転記先の値を固定したい時があります。
例えば、元シートの値が日々変動する場合、転記先の値を初回の数値で固定し、その後変更しないようにする方法を知っておくことは重要です。
転記先の値を変更せずに固定する方法
転記先の値を一度コピーして、その後変更しないようにする方法にはいくつかの方法があります。その中で最も簡単な方法は、値貼り付けを使用することです。
以下の手順で、元シートの値を転記先に固定できます。
- 元シートの数値をコピーします。
- 転記先のシートで、右クリックして「値貼り付け」を選択します。
- これにより、元シートの値がそのまま転記され、数式ではなく値として貼り付けられます。
これにより、元シートが変更されても転記先の値は変わりません。
数式を使いながら転記先の値を固定する方法
もし数式を使いながら転記先の値を固定したい場合、絶対参照を使う方法も有効です。絶対参照を使用すると、元シートのセルを固定して参照することができ、元シートの値が変更されても転記先が変わることはありません。
絶対参照を使う方法は、セル参照を「$」で固定することです。例えば、元シートのA1セルを参照する場合、「=Sheet1!A1」と書く代わりに「=Sheet1!$A$1」と記述します。
転記先の値を初期化したい場合の対応方法
転記先に初回の値をそのまま保持し、後からの変更を防ぎたい場合、最初に数式を使用して転記した後、転記先のセルを選択して「値貼り付け」を行います。この操作を行うことで、元シートの変更に関係なく転記先の値は変更されません。
例えば、日々変動する値を固定したい場合、元シートの値が最初に転記された段階で、それを固定するために値貼り付けを行うことで、以降は変更を避けることができます。
エラーを防ぐための注意点
転記先の値を固定する方法には便利な方法が多いですが、エラーを防ぐための注意点もあります。例えば、値貼り付けを行う際に、元シートの数式が消えてしまうことがあります。この場合、元シートを変更しても転記先の値が更新されないため、手動で再設定する必要があります。
また、絶対参照を使用する際も、参照するセルを間違えないように注意が必要です。絶対参照を使うことで固定できるセルを間違えないように確認しておきましょう。
まとめ：Excelで転記先の値を固定する方法
Excelで元シートから転記先のシートに数値や文字を転記する際、元シートの変更を転記先に反映させたくない場合、簡単な方法で転記先の値を固定することができます。最も簡単な方法は、「値貼り付け」を使って数式を使わずに値を転記することです。また、数式を使いたい場合は、絶対参照を使うことで転記先の値を固定できます。
日々変動する値を固定し、ミスを防ぐためにも、これらの方法を活用して作業の効率化を図りましょう。
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