Windows 11でVirtualBoxのTeraterm接続ができない場合の対処法

Windows 11にアップデート後、VirtualBoxで構築したLinuxにTeratermからSSH接続できなくなる問題が発生することがあります。特に、ネットワークアダプター設定や設定変更により、以前問題なく接続できていた環境がうまく機能しなくなることがあります。この記事では、Windows 11でのTeraterm接続の問題を解決するための対策をご紹介します。

問題の概要と状況

質問者が直面している問題は、Windows 10からWindows 11にアップグレード後、VirtualBox内のLinuxにTeratermでSSH接続できなくなったというものです。以前は問題なく接続できていたため、アップグレード後の設定変更が影響を与えていると考えられます。

1. 環境

ローカルPCはWindows 11 Home 24H2、VirtualBoxは7.1.10、ネットワークアダプター1はNAT、ネットワークアダプター2はホストオンリーアダプターに設定されています。SSH接続に必要なsshdプロセスは起動しているものの、Teratermからの接続ができない状態です。

2. ネットワーク設定の確認

問題が発生している場合、ネットワーク設定を再確認することが重要です。特にホストオンリーアダプターが適切に設定されていない場合や、IPアドレスの競合が発生していると、接続できないことがあります。

VirtualBoxのネットワーク設定の見直し

まず、VirtualBoxのネットワーク設定を見直して、正しく設定されているか確認します。特に、ホストオンリーアダプターの設定が正しいかどうかを確認することが重要です。

1. ホストオンリーアダプターの設定

VirtualBoxのネットワーク設定で「ホストオンリーアダプター」を選択している場合、IPアドレスが正しく設定されているか確認してください。手動でIPを付与している場合、Windows 11の設定でIPアドレスが変更されている可能性があるため、設定を再確認します。

2. NATアダプターの確認

NATアダプターを使用している場合、外部ネットワークへのアクセスには問題がないものの、ホストとゲスト間の通信に影響が出ることがあります。接続に問題がある場合、NATを使用せず、ホストオンリーアダプターを優先的に設定してみましょう。

Windows 11の設定変更を確認

Windows 11のアップデート後、セキュリティ設定やネットワーク設定が変更されることがあります。これらが原因でSSH接続がブロックされる場合もあるため、設定を見直す必要があります。

1. Windowsファイアウォールの設定

Windows 11では、ファイアウォールが強化されています。TeratermからSSH接続できない場合、ファイアウォールの設定でSSHポート（通常はポート22）がブロックされている可能性があります。ファイアウォールの設定を確認し、SSHポートが開放されているかを確認します。

2. ネットワーク設定の確認

ネットワーク設定で「パブリックネットワーク」として認識されていると、セキュリティ上の理由から外部接続が制限されることがあります。ネットワークを「プライベートネットワーク」に変更することで、接続が可能になる場合があります。

TeratermとSSHの設定の確認

Teraterm側の設定やSSHプロトコルの設定も確認してみましょう。以下の点を確認することで、接続できるようになるかもしれません。

1. SSHキーの確認

SSH接続を行う際、パスワードではなくSSHキーを使用している場合、キーの設定やパーミッションが正しく設定されているか確認します。キーが正しく設定されていないと、接続が拒否されることがあります。

2. Teratermの接続設定

Teratermの接続設定で、ホスト名やポート番号が正しいか確認します。特に、ホスト名をIPアドレスに変更したり、ポート番号を手動で指定してみることで、接続できる場合があります。

まとめ

Windows 11でVirtualBoxを使用している場合、ネットワーク設定やファイアウォールの設定が影響してTeratermからSSH接続できないことがあります。ホストオンリーアダプターの設定やWindows 11のセキュリティ設定を見直すことで、この問題を解決できる可能性があります。設定を確認し、必要に応じて調整することで、再度SSH接続が可能になるはずです。