AIと喧嘩しないで済む！AIと協力して思い通りのコードを出す方法

AIとプログラミングをしていると「思った通りにコードを書いてくれない…」と感じることは誰にでもあります。しかし、それはAIが悪いのではなく、使い方や指示の出し方に原因があることが多いです。本記事では、AIと良い関係を築きながら効率的にコードを出してもらうコツを解説します。

AIが思い通りのコードを書かない理由

AI（特に大規模言語モデル）は、入力された文章をもとに最も「らしい」コードを生成します。しかし、指示が曖昧だったり背景情報が不足していると、期待したものと違う結果になることがあります。

たとえば「エラーを直して」とだけ言うと、どのエラーでどう直したいのかがわからないため、AIは一般的な修正案しか出せません。このズレが「喧嘩しているように感じる」原因です。

AIに正確なコードを書いてもらうには、以下のポイントが重要です。

これらを組み合わせることで、AIにとって曖昧さが減り、正確なコードを書きやすくなります。

例えばJavaScriptで配列をソートする処理をAIに聞く場合、ただ「配列をソートして」と書くより、入力と期待する出力例を示す方が精度が上がります。

たとえば「入力が[3,1,2]で昇順にソートした結果を出したい」と指定すると、AIはより具体的なコードを提示してくれます。

AIが最初の回答で完璧なコードを出してくれない場合でも、それを改善する方法があります。ポイントは「何が違うのか」を具体的に説明して再指示することです。

たとえば「期待した結果と違う箇所はここです」とコメントを付けて再度質問すると、AIはその差分を反映した修正を提案しやすくなります。これは単純に「直して」と言うよりも高い精度で修正案が返ってきます。

AIは感情を持っていませんが、まるで会話相手のようにやりとりすることで効率が高まります。たとえば、AIの回答に対して礼儀正しくフィードバックをすると、どこが良くてどこが悪いのか自分でも整理しやすくなります。

また、AIが出した例をベースに自分で手を動かしながら「こう変えたい」という意図を具体化して伝える癖をつけると、AIとの協力がぐっとスムーズになります。

初心者が陥りがちなポイントとして、「動けばいい」とだけ伝えるケースがあります。しかし、AIは細かい要件を汲み取れないことがあるため、処理に至るまでの要件（例：入力が空の場合どうするかなど）を先に整理しておくと誤解が減ります。

また、コードのスタイルや可読性を気にする場合は「コードは読みやすく」「コメントを付けて」など付加条件を明確に伝えることも大切です。

AIと喧嘩にならないためには、AIにすべてを任せるのではなく、目的・制約・期待する動作を明確に伝えること、出力を見て具体的に改善点を示して再指示することが重要です。これらのコツを押さえることで、AIは頼れる相棒になってくれます。