Windowsのセキュリティオプションである「Microsoft ネットワーク サーバー: ログオン時間を超過するとクライアントを切断する」を無効にしたい場合、グループポリシーを使用せずにコマンドラインで制御する方法があります。ここでは、コマンドラインでこのセキュリティオプションを無効にするための手順とその構文を解説します。
「ログオン時間を超過するとクライアントを切断する」のセキュリティオプションとは
このオプションは、Microsoft ネットワークサーバーに接続しているクライアントが、指定されたログオン時間を超過した場合に自動的に切断される設定です。通常、この設定はネットワークのセキュリティやリソース管理のために使用されます。
しかし、特定の環境ではこの設定を無効にすることが必要になる場合があります。例えば、ログインセッションの長時間接続を許可したい場合などです。
コマンドラインを使用した設定変更方法
Windowsでは、コマンドラインを使用してこの設定を変更することができます。以下の手順に従って設定を無効にすることが可能です。
コマンドラインで設定を無効にするには、「secpol.msc」または「gpedit.msc」を使用する方法が一般的ですが、レジストリを直接操作することでコマンドから変更を加えることもできます。
必要なコマンド構文
「Microsoft ネットワーク サーバー: ログオン時間を超過するとクライアントを切断する」の設定を無効にするには、以下のコマンドを使用します。
reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters" /v EnableStrictTimeLimit /t REG_DWORD /d 0 /f
このコマンドは、レジストリキー「EnableStrictTimeLimit」を「0」に設定し、ログオン時間超過後のクライアント切断を無効にします。コマンドを実行後、システムを再起動することで設定が反映されます。
設定後の動作確認
コマンドを実行した後、設定が正しく反映されたかどうかを確認するために、再度コマンドラインを使用してレジストリの状態をチェックできます。以下のコマンドを実行し、設定が「0」と表示されることを確認してください。
reg query "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters" /v EnableStrictTimeLimit
設定が正しく変更されていれば、「EnableStrictTimeLimit」の値が「0」となっているはずです。
まとめ:コマンドラインでセキュリティオプションを制御する利点
「Microsoft ネットワーク サーバー: ログオン時間を超過するとクライアントを切断する」の設定をコマンドラインで無効にする方法は、グループポリシーエディタやGUI操作を避けて、直接レジストリを編集する手軽な方法です。
コマンドラインを使用すると、スクリプト化や自動化が可能となり、複数のPCで一度に設定を変更する場合にも有用です。適切なコマンドを実行することで、設定変更が迅速に行え、ネットワークの管理が効率化されます。


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