AWSのIOPSとMB/sの関係について理解する

サーバ管理、保守

AWSのGP2やGP3ボリュームのIOPS(Input/Output Operations Per Second)に関して、IOPSとMB/sの変換に疑問を持つ方も少なくありません。この記事では、IOPSとMB/sの違いを解説し、AWSのディスク性能について詳しく説明します。

IOPSとMB/sの違いとは

IOPS(Input/Output Operations Per Second)は、ディスクが1秒間に実行できる読み書きの回数を示します。一方、MB/s(メガバイト毎秒)は、1秒間に転送できるデータの量を表します。IOPSとMB/sは異なる指標であり、IOPSの数値が高くても必ずしもMB/sが高いとは限りません。

例えば、16000 IOPSが62.5MB/sとなるのは、1回のI/O操作で転送されるデータ量が4KB(キロバイト)である場合です。つまり、IOPSとMB/sの関係は、1回のI/O操作で転送されるデータ量によって変わります。

IOPSとMB/sの関係性の計算方法

IOPSをMB/sに変換する基本的な計算式は次の通りです。

MB/s = (IOPS × 転送サイズ) ÷ 1024

例えば、IOPSが16000で、転送サイズが4KBの場合、次のように計算します。

MB/s = (16000 × 4) ÷ 1024 = 62.5MB/s

この計算式により、IOPSが16000の場合、転送サイズが4KBであれば62.5MB/sとなることが分かります。

AWSのGP2とGP3ボリュームの性能について

AWSでは、GP2およびGP3と呼ばれる汎用のSSDボリュームがあります。これらのボリュームは、IOPSとスループット(MB/s)の関係を設定する際に重要な要素となります。

GP2ボリュームでは、IOPSはボリュームのサイズに比例して増加します。たとえば、ボリュームサイズが1TBであれば、最大で3000 IOPSが提供され、さらに追加のIOPSを購入することも可能です。一方、GP3ボリュームでは、IOPSを最大16000まで増加させることができ、スループットも最大1000MB/sに達することができます。

基幹システムのディスクIOが150MB/sを超える場合

質問の中で触れられているように、基幹システムのディスクIOが150MB/sを超えている場合、ディスクのIOPS設定や転送サイズが重要です。たとえば、IOPSが8000であっても、転送サイズが大きい(例えば、64KBや128KBなど)場合、より多くのデータを一度に転送できるため、MB/sが大きくなることがあります。

リソースモニターで確認したディスクIOが150MB/sの場合、実際には転送サイズが大きく、IOPS数がそのままスループットに反映されている可能性があります。

まとめ

AWSのGP2およびGP3ボリュームのIOPSとMB/sの関係は、転送サイズによって異なります。IOPSが16000の場合、転送サイズが4KBなら62.5MB/sとなり、この計算式に基づいて性能を理解することが重要です。また、実際のディスクIOが高い場合、転送サイズが大きいために高いスループットが得られている可能性があるため、IOPSだけではなく転送サイズを考慮する必要があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました