SDカードのバックアップとリストアは、特にLinuxのようなオペレーティングシステムを扱う際に重要です。ここでは、32GBのLinuxがインストールされたSDカードをバックアップし、128GBのSDカードにリストアして容量をフルに活用する方法を説明します。
1. バックアップの準備と実行
まず、32GBのSDカードからバックアップを取るために、ddコマンドを使用します。このコマンドを使うことで、SDカードの内容を1対1でコピーできます。
sudo dd if=/dev/sdX of=/path/to/backup.img bs=4M status=progress
ここで、`/dev/sdX` は32GBのSDカードのデバイスパスに置き換えてください。`/path/to/backup.img` はバックアップファイルの保存先を指定します。`bs=4M` はブロックサイズを指定し、`status=progress` は進行状況を表示します。
2. 128GBのSDカードへのリストア
次に、128GBのSDカードにバックアップをリストアします。ddコマンドを使用して、バックアップしたイメージファイルを新しいSDカードに書き込みます。
sudo dd if=/path/to/backup.img of=/dev/sdY bs=4M status=progress
ここで、`/dev/sdY` は128GBのSDカードのデバイスパスに置き換えてください。
3. GPartedでパーティションをリサイズする
バックアップしたイメージファイルをリストアすると、128GBのSDカードの残りの容量は未割り当てとなっています。この空き領域を利用するためには、GPartedを使用してパーティションのリサイズを行います。
GPartedを起動し、128GBのSDカードを選択後、拡張するパーティションを右クリックし、「Resize/Move」を選択します。空き容量を利用してパーティションを拡張し、「Apply」をクリックして変更を適用します。
4. リストア後の確認と注意点
リストア後、システムが正しく起動することを確認してください。Linuxシステムの場合、リサイズ後に再起動して問題なく動作するかを確認することが重要です。特に、システムファイルやブートローダーに影響がないかチェックしてください。
5. まとめ
ddコマンドを使ってSDカードのバックアップを取り、128GBのSDカードにリストアした後、GPartedでパーティションをリサイズすることで、SDカードのフル容量を活用できます。この方法で、既存のデータを失うことなく容量を増やすことができます。


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