Arduino IDEでTFTディスプレイに画像を表示する方法|コード修正とトラブルシューティング

C言語関連

ArduinoでTFTディスプレイに画像を表示する際、表示されない問題に直面することがあります。特に、画像データを正しく送信できていても、ディスプレイに画像が表示されないことがあります。この記事では、TFTディスプレイに画像を表示するためのコード修正とトラブルシューティング方法を解説します。

1. TFTディスプレイに画像を表示するための基本的なコード

まず、基本的なコードを見てみましょう。Arduinoを使ってTFTディスプレイに画像を表示する際、通常はSPI通信を使ってデータを送信します。あなたのコードのように、TFT_eSPIライブラリを使用することで、簡単に画像を表示することができます。以下のコードは、XBM形式で画像データを表示する例です。

#include 
#include  // ST7789用

TFT_eSPI tft = TFT_eSPI();

const unsigned char silly_face [] PROGMEM = {
 0x00, 0x00, 0x00, 0x00, 0x00, 0x00,
 // ここにXBM配列を追加
};

#define IMG_WIDTH 240
#define IMG_HEIGHT 240

void setup() {
 pinMode(13, OUTPUT); // バックライト設定
 digitalWrite(13, HIGH); // バックライトON
 tft.init();
 tft.setRotation(1);
 tft.fillScreen(TFT_BLACK);
 tft.drawXBitmap(0, 0, silly_face, IMG_WIDTH, IMG_HEIGHT, TFT_WHITE);
}

void loop() {
 // 何もしない(静止画表示)
}

このコードで画像が表示されない場合、いくつかの理由が考えられます。

2. データ形式と画像のサイズ

まず、XBM形式の画像データが正しい形式であるかを確認しましょう。XBMファイルは通常、ビットマップ画像をC言語で使える配列に変換したものです。この形式では、画像の各ピクセルの色を1ビットで表現します。正しくデータが読み込まれていない場合、画像が表示されないことがあります。

画像のサイズも重要です。コード内で指定している`IMG_WIDTH`と`IMG_HEIGHT`が実際の画像サイズと一致しているか確認してください。サイズが合わない場合、画像が表示されないか、表示が歪む可能性があります。

3. TFTディスプレイの接続確認

画像が表示されない場合、TFTディスプレイの接続を再確認することも重要です。特にSPIピン(SCK, MOSI, CSなど)が正しく接続されていない場合、データが正しく送信されず、画像が表示されません。

以下のように、TFTディスプレイの接続ピンが正しいか再度確認してください(例: ST7789の場合)。
VCC – 5V
GND – GND
SCL – SCK
SDA – MOSI
CS – 10
RESET – 9

4. バックライトと電源設定

バックライトが正しく設定されていないと、ディスプレイに画像が表示されていても見えないことがあります。`digitalWrite(13, HIGH);`でバックライトがオンになるように設定されていますが、実際にバックライトが正しく動作していない場合、ディスプレイが暗く表示されることがあります。

バックライトの制御ピンが正しく設定されているか、もう一度確認しましょう。また、電源の安定性も重要です。安定した電源が供給されていないと、ディスプレイが正常に動作しない場合があります。

5. トラブルシューティングとデバッグ

もし、これらの設定を確認しても問題が解決しない場合は、以下の方法でデバッグを行いましょう。

  • Serial Monitor: `Serial.begin(9600);` を使って、各ステップでの状態を表示し、問題の原因を特定します。
  • コードの簡略化: まずはTFTディスプレイが正常に動作するかを確認するため、サンプルコードだけを使って画像を表示してみましょう。
  • ライブラリのバージョン確認: 使用しているTFT_eSPIライブラリのバージョンが最新であるか確認してください。古いバージョンでは動作しない場合があります。

6. まとめ

ArduinoでTFTディスプレイに画像を表示するためには、画像データの形式やサイズ、ディスプレイの接続、バックライトの設定が正しく行われていることが重要です。上記のチェック項目を一つ一つ確認することで、表示されない問題を解決できる可能性が高くなります。また、問題が解決しない場合は、コードを簡略化してデバッグを行い、問題の原因を絞り込んでいくことをお勧めします。

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