会社で複数台のWindows PCをセットアップする際、各PCに対して一台ずつ更新プログラムをダウンロードして適用するのは時間がかかり、効率が悪いと感じることがあります。特に、インターネットの速度が遅い場合、更新プログラムのダウンロードに多くの時間を費やしてしまいます。そこで、更新プログラムを一度ダウンロードし、USBやCDに保存して他のPCで使用できるようにする方法について解説します。
1. Windows 11 更新プログラムのダウンロード方法
Windows 11の更新プログラムを手動でダウンロードするためには、まず「Microsoft Update Catalog」という公式サイトを利用します。このサイトから、必要な更新プログラムを個別にダウンロードして保存できます。
具体的な手順は以下の通りです。
- Microsoft Update Catalogのウェブサイト(https://www.catalog.update.microsoft.com/Home.aspx)にアクセスします。
- 検索バーに「Windows 11」と入力して、必要な更新プログラムを検索します。
- 一覧から目的の更新プログラムを選び、ダウンロードボタンをクリックして、ファイルを保存します。
2. ダウンロードした更新プログラムの保存方法
ダウンロードした更新プログラムのファイルは、USBメモリやCDに保存できます。これにより、ネットワーク接続がなくても、他のPCで更新を行うことが可能になります。
保存方法としては、以下の手順に従ってください。
- USBメモリまたはCDに空き容量が十分あることを確認します。
- ダウンロードした更新プログラムのファイル(通常はMSUファイルまたはEXEファイル)をUSBメモリまたはCDにコピーします。
- USBメモリまたはCDを、更新したいPCに挿入します。
3. 複数台のPCに更新プログラムを適用する方法
更新プログラムがUSBやCDに保存されている場合、複数台のPCで一度に適用できます。手順は以下の通りです。
- USBメモリまたはCDを対象のPCに接続します。
- 「Windows Update」ではなく、保存した更新プログラムファイル(MSUファイルまたはEXEファイル)を直接実行します。
- 指示に従い、インストールを完了させます。
これにより、インターネット接続を利用せずに、一度に複数台のPCを効率よく更新できます。
4. 更新プログラムの適用後の確認と注意点
更新プログラムを適用した後、PCが正常に再起動することを確認し、動作が問題ないかをチェックしましょう。また、最新の状態になったかどうかは、設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update から「更新履歴」を確認することで確かめることができます。
注意点として、ダウンロードした更新プログラムがPCのハードウェアやソフトウェアのバージョンに適しているかを確認しておくことが重要です。誤った更新プログラムをインストールすると、システムが不安定になる可能性があります。
5. まとめ
複数台のPCにWindows 11の更新プログラムを効率よく適用する方法は、Microsoft Update Catalogを利用して更新プログラムをダウンロードし、それをUSBやCDに保存して適用することです。この方法を使うことで、インターネットの速度に依存せず、複数台のPCを短時間で更新できます。手動での更新プログラムの適用は少し手間がかかりますが、ネットワーク接続に頼らない方法で一度に多くのPCを更新できるため、管理作業が楽になります。


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