Microsoft Accessを使用してレポートを印刷する際、特定のレポートを2枚印刷したい場合に役立つ条件式ビルドの設定方法を解説します。この記事では、埋め込みマクロを活用し、必要な条件式をどのように設定するかについて具体例を交えて説明します。
1. Accessの埋め込みマクロを使ったレポート印刷の基本
Accessの埋め込みマクロは、データベース内で自動化された作業を行うための強力なツールです。レポートの印刷もその一部で、埋め込みマクロを使うことで、複数のレポートを一括で印刷したり、条件に応じて特定のレポートを選んで印刷することができます。
一般的には、DoCmd.OpenReport
を使用してレポートを開き、OutputTo
を使って印刷やエクスポートを実行します。ですが、特定のレポートだけ印刷ページ数を変更したい場合、条件式ビルドを使うことで、必要な制御を行うことができます。
2. レポートを2枚印刷するための条件式設定
特定のレポートだけを2枚印刷するためには、条件式ビルドを使って、特定の条件を満たす場合にのみページ数を変更する式を作成します。この式を埋め込みマクロの中で使用することで、指定したレポートのみ2枚印刷を実現できます。
例えば、レポートのフィールドに「レポートID」がある場合、特定のIDに対して2枚印刷を設定する式は次のようになります。
IIf([ReportID]="特定のID",2,1)
この式は、レポートIDが「特定のID」と一致する場合、2枚印刷を行い、それ以外の場合は通常の1枚印刷となることを意味します。
3. 埋め込みマクロで条件式を適用する手順
次に、埋め込みマクロで条件式を実際に設定する方法について解説します。まず、DoCmd.OpenReport
でレポートを開き、その後に条件式をビルドして印刷を制御します。
以下は、埋め込みマクロ内で条件式を使ってレポートを2枚印刷する手順の例です。
- 1. マクロを開き、印刷したいレポートを選択します。
- 2. レポートの印刷アクションを設定し、条件式をビルドします。
- 3. 条件式に基づいて印刷ページ数を設定します。
- 4. マクロを実行し、指定したレポートのみ2枚印刷がされることを確認します。
4. 条件式ビルドの応用例
実際にレポートに複数の条件を設定することで、さらに複雑な印刷制御を行うこともできます。例えば、ユーザーが選択したフィールド値や、データベース内の条件に基づいて、異なるページ数で印刷する設定をすることができます。
以下は、異なる条件に基づいて複数のレポートを印刷する例です。
IIf([ReportType] = "Sales", 2, IIf([ReportType] = "Inventory", 3, 1))
この式では、ReportType
が「Sales」の場合は2枚印刷、ReportType
が「Inventory」の場合は3枚印刷、それ以外の場合は1枚印刷という条件設定をしています。
5. まとめ
Accessの埋め込みマクロを使ったレポート印刷では、条件式ビルドを使って、特定のレポートだけを2枚印刷することができます。条件式を適切に設定することで、さまざまな印刷要件に対応できる柔軟な制御が可能です。
この記事を参考に、条件式ビルドを活用して効率的なレポート印刷を実現してみてください。
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