Illustratorで自作パターン塗りの文字を作成している際、稀に文字の一部が透明になってしまうことがあります。この現象に悩むユーザーも多いですが、実は原因と解決策は非常にシンプルです。この記事では、この問題の原因と解決方法を解説します。
Illustratorでパターン塗りを使用する際の一般的な問題
Illustratorで自作パターン塗りを使用する場合、文字に適用したパターンが一部透明になることがあります。この現象は特に、文字のパスがうまく閉じていなかったり、透明度の設定が誤っている場合に発生しやすいです。
また、複数のレイヤーやオブジェクトが重なっている場合、透明度やオーバープリントが予期せぬ結果を引き起こすこともあります。これらを正しく調整することで、透明になる問題を解消できます。
パターン塗りの設定を確認する
まず、パターン塗りが正しく適用されているか確認しましょう。文字にパターン塗りを適用した際、パターン自体に透明部分が含まれていないか、パターンのパスが正しく作成されているかをチェックします。
もし透明部分が含まれている場合、それを修正することで問題を解決できます。また、塗りのカラーが設定されている場合、カラーの設定が透明度を引き起こしていないかも確認しましょう。
パスの閉じ方を確認する
文字にパターン塗りを適用する際、パスが完全に閉じていないと、一部が透明になることがあります。特に文字をアウトライン化してからパターン塗りを適用している場合、パスが完全に閉じられていないことがあります。
この場合、「ダイレクト選択ツール」を使ってパスを選択し、閉じていない部分を手動で修正するか、「パスの結合」機能を使用してパスを閉じます。これで透明部分を防ぐことができます。
レイヤーや透明度の設定を見直す
パターン塗りに透明部分が発生する原因として、レイヤーやオブジェクトの透明度設定が影響することもあります。例えば、パターンを適用したオブジェクトに透明度が設定されていたり、レイヤー自体が透明になっている場合、予期せぬ透明部分が表示されることがあります。
これを解決するためには、オブジェクトの透明度を「不透明」に設定するか、「レイヤーパネル」から透明度を確認し、適切な値に調整します。
コピペ時の問題を防ぐ方法
コピペ時に再度透明部分が発生する場合、元のファイルで設定されている透明度やオーバープリントの設定が原因であることが多いです。この場合、コピー先のファイルに貼り付ける前に、元のファイルで「オーバープリントプレビュー」を確認し、透明度を再設定することが必要です。
また、コピペ後に「ペーストボード」や「アートボード」を変更したり、レイヤーの設定を見直すことで問題を回避できます。
まとめ
Illustratorでパターン塗り文字が透明になる問題は、パターン設定、パスの閉じ方、レイヤーの透明度などが原因で発生します。これらの設定を確認し、修正することで、透明部分を解消できます。もし問題が解決しない場合は、オブジェクトの属性やレイヤー設定を見直すことをお勧めします。
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