Windows 11環境でBIOSアップデートを行う際に、BitLockerとTPMを無効化する必要がある場合があります。特に、ASRockのB660M Pro RSマザーボードを使用している場合、BIOSの更新前にこの設定をどう行うかが重要です。この記事では、BitLockerとTPMを無効化する方法を詳しく解説します。
1. BitLockerとは?
BitLockerは、Windowsに組み込まれているデバイス暗号化機能です。これにより、PC内のデータが暗号化され、万が一PCが盗まれたり紛失したりした場合でも、データが保護されます。しかし、BIOSのアップデートなどで、BitLockerが有効になっていると、セキュリティ設定の変更ができない場合があります。
そのため、BIOS更新時にはBitLockerを無効化する必要があります。無効化することで、更新が正常に実行されます。
2. TPMとは?
TPM(Trusted Platform Module)は、PCに組み込まれたセキュリティチップで、BitLockerの暗号化などのセキュリティ機能をサポートします。TPMが有効でないと、BitLockerを利用することができません。そのため、BIOS更新やシステムの再構成の前にTPMを無効化する必要がある場合があります。
TPMを無効化する手順を知ることで、Windows 11の設定を簡単に変更することができます。
3. BitLockerとTPMを無効化する手順
1. 最初に「設定」を開き、【更新とセキュリティ】を選択します。
2. 左側のメニューから【Windows セキュリティ】を選び、【デバイスのセキュリティ】をクリックします。
3. 【セキュリティのプロセッサ】セクションで【TPM管理】をクリックし、TPMが有効か無効かを確認します。もし有効になっている場合は、TPMを無効にするオプションを選択します。
4. 次に、BitLockerを無効にするためには、管理者権限で「コントロール パネル」を開き、【システムとセキュリティ】を選択します。
5. 【BitLockerの管理】を選び、ドライブの暗号化を解除します。
6. 最後に、PCを再起動し、BIOSの設定画面に入って、TPMの設定を無効化します。
4. BIOSアップデート後の確認
BIOSのアップデート後、BitLockerとTPMが無効化されていることを確認します。これにより、BIOSの更新が問題なく行えるようになります。万が一、再度マイクロソフトアカウントや暗号化設定が求められた場合は、上記の手順を再度確認してください。
BIOS更新後に正常に動作しているかをチェックし、問題が解決したことを確認します。
まとめ
Windows 11でBIOSアップデートを行う際に、BitLockerとTPMを無効化する必要がある場合、上記の手順に従うことで簡単に無効化できます。これにより、PCの更新作業がスムーズに進み、エラーや問題を回避することができます。
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