AWS EC2の料金計算:無料期間終了後の月額費用とストレージ使用量の料金例

ネットワーク技術

AWS EC2を利用してWordPressを構築する際、特に無料利用枠を利用している場合、1年間の無料期間が終了した後の月額料金が気になるところです。特に、インスタンスタイプやストレージの使用量がどのように料金に影響するかについて理解しておくことは重要です。この記事では、AWS EC2の料金計算方法と、8GBのストレージ使用時の料金について詳しく解説します。

AWS EC2の無料利用枠と月額料金

AWSの無料利用枠は、特定のリソースに対して提供されており、最初の12か月間は一定の制限内で無料で利用できます。EC2の無料利用枠には、t2.microインスタンスが含まれており、これを利用することで、月に750時間まで無料で使用できます。

ただし、無料期間が終了した後は、通常の料金が発生します。この場合、t2.microインスタンスやストレージの使用量に基づいて月額料金が計算されます。

t2.microインスタンスの料金

t2.microインスタンスは、AWSのEC2で最も安価なインスタンスの一つです。無料利用枠終了後、t2.microインスタンスの料金は時間単位で課金されます。

具体的な料金はリージョンによって異なりますが、一般的には1時間あたり$0.0116(約1.3円)です。月額料金は、月の使用時間が750時間を超えると、この料金が適用されることになります。

gp3ストレージの料金計算

AWS EC2では、EBS(Elastic Block Store)を使用してストレージを管理します。無料利用枠では、30GBまでのEBSストレージが無料で提供されますが、8GBのgp3ストレージをフルに使用した場合には、無料枠を超える可能性があります。

gp3ストレージの料金は、使用するストレージ容量とI/O要求数に基づいて計算されます。例えば、1GBあたりの料金は$0.08(約9円)程度で、8GBのgp3ストレージを使用する場合、月額で約$0.64(約70円)となります。

他の追加費用:データ転送とバックアップ

AWSでは、データ転送やバックアップに対しても料金が発生します。例えば、インターネットへのデータ転送は、最初の1GBは無料ですが、それを超えると、転送量に応じて追加料金が発生します。また、EC2インスタンスのバックアップを取得する場合には、追加のストレージが必要となり、その分料金が加算されます。

例えば、月に50GBのデータ転送を行った場合、約$4.50(約500円)の追加料金が発生する可能性があります。バックアップストレージも容量に応じて料金がかかりますので、注意が必要です。

月額料金の試算例

上記の情報を基に、実際の月額料金を計算してみましょう。t2.microインスタンスの利用が月750時間を超えた場合、インスタンス料金は約$8.70(約1,000円)となります。

また、8GBのgp3ストレージを使用する場合、ストレージ料金は約$0.64(約70円)です。これに加えて、データ転送やバックアップストレージの料金が発生する可能性がありますが、基本的にはこれらの追加費用を含めても月額のコストは$9~$10程度(約1,100円~1,200円)となります。

まとめ:AWS EC2の利用後の月額費用

AWS EC2の無料利用枠終了後、月額料金はインスタンスタイプ(t2.micro)やストレージ(gp3)の使用量に基づいて計算されます。基本的には、t2.microインスタンスの使用料と、ストレージ使用料が主なコストとなります。

ストレージやデータ転送、バックアップの費用を考慮した上で、月額費用は$9~$10程度(約1,100円~1,200円)となります。AWS EC2を使用する際は、リソース使用量を適切に管理し、料金を最適化することが大切です。

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