オリジナルデザインのマグネットを作成する際、規定の形ではなくフリーカットを依頼する場合、カットラインの設定が重要です。この記事では、Adobe Illustratorを使用したカットラインの設定方法や、デザインファイルの準備について詳しく解説します。
1. フリーカットの依頼方法
フリーカットを依頼する場合、まずはデザインデータを正しい形式で作成する必要があります。多くの印刷業者では、Adobe Illustrator(AI形式)のファイルを受け付けており、デザインをそのまま入稿することができますが、フリーカットの場合、カットラインを正確に指定することが求められます。
まず、デザインをAIファイルで作成し、複数のデザインを1枚のファイルにまとめます。デザインの各部分を個別にカットできるようにするためには、カットラインを入れる必要があります。
2. Adobe Illustratorでカットラインを設定する方法
Adobe Illustratorを使用してカットラインを設定する方法は簡単です。カットラインを設定するために必要な手順は以下の通りです。
- デザインを作成した後、カットしたい形に合わせて新しいレイヤーを作成します。
- そのレイヤーにカットラインを描きます。カットラインは通常、赤い線(もしくは他の色でも可)で描き、線の太さを0.25ptなど非常に細く設定します。
- カットラインを明確に示すために、線の色を「スポットカラー」に設定します。これにより、印刷時にカットラインが正確に認識されます。
- カットラインが入ったレイヤーは必ず「カット」レイヤーとして保存し、デザインファイルとは別に分けておきます。
3. 透過処理済みの画像形式について
デザインの画像部分が透過処理されている場合、そのまま印刷データとして使用することができます。ただし、画像データが透過処理済みであれば、背景が透明であることを確実に確認してください。これにより、印刷時に余計な背景が印刷されず、デザインがきれいに仕上がります。
その際、画像の形式はPNGやTIFFなど、透過をサポートしている形式にすることをお勧めします。
4. 入稿時の注意点
AI形式での入稿を行う際、カットラインがしっかりと設定されていることを確認しましょう。もしカットラインが不十分だったり、指定が不明確だったりすると、仕上がりに問題が生じる可能性があります。また、印刷業者によってはカットラインの設定方法が異なる場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。
デザインが完成したら、指定されたファイル形式(AI、PDF、EPSなど)で入稿します。これにより、フリーカットで作成したマグネットを正確に仕上げることができます。
5. まとめ
オリジナルデザインのマグネットを作成する際、フリーカットを依頼するためには、Adobe Illustratorでカットラインを正確に設定することが重要です。カットラインは必ず専用のレイヤーで描き、線の色や太さを適切に設定しましょう。また、透過処理済みの画像形式を使用することで、印刷時にきれいな仕上がりが実現します。入稿前にしっかりと確認を行い、スムーズに作業を進めてください。


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