Accessでリストボックスを使って複数選択を行い、その選択肢に基づいてクエリを抽出する方法について解説します。この手法は、フォームを利用してユーザーから選択肢を取得し、その選択に基づいてデータをフィルタリングしたい場合に便利です。
1. リストボックスの設定
まず、フォームにリストボックス(複数選択)を配置します。このリストボックスでは、ユーザーが複数の項目を選択できるように設定します。リストボックスの「選択肢」を設定する際、適切なデータソースを指定し、必要に応じて「複数選択」に設定します。
2. クエリでのデータ抽出方法
リストボックスで選択された項目を基にデータを抽出するためには、クエリの「条件」セクションに適切なSQL文を記述します。以下の例では、リストボックスに選択された値をクエリに反映させる方法を説明します。
SELECT * FROM テーブル名 WHERE フィールド名 IN (SELECT リストボックス名 FROM フォーム名);
このSQL文では、リストボックスで選択された値を基に、テーブルから一致するデータを抽出します。複数選択された場合、IN句が役立ちます。
3. 実際のクエリ設定例
例えば、フォームに「カテゴリ」フィールドがあり、そのフィールドに関連する「商品」を抽出したい場合、リストボックスで選択されたカテゴリに基づいて、商品データを取得するクエリを作成できます。クエリの「条件」に、以下のように設定します。
SELECT 商品名, 価格 FROM 商品テーブル WHERE カテゴリ IN (SELECT カテゴリ FROM フォーム名 WHERE リストボックス名 = [Forms]![フォーム名]![リストボックス名]);
4. まとめ
Accessでリストボックス(複数選択)に基づいてクエリを抽出するには、リストボックスで選択された項目をSQLのIN句で利用する方法が効果的です。これにより、ユーザーが選択した条件に基づいて動的にデータを抽出することができます。適切なSQL文を使って、必要なデータを取得できるようにしましょう。


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