JMPで構造方程式モデリング(SEM)を行う際に、「修正指数」メニューがグレーアウトして選択できない場合、切片(Intercepts)や潜在因子平均の推定を有効化する設定が必要です。この記事では、その具体的な設定方法について解説します。
修正指数(M.I.)とは?
修正指数(Modification Index, M.I.)は、モデルの適合度を改善するためにパラメータの変更をどのように行うべきかを示す指標です。部分スカラー不変性の確認など、複数のモデルを比較する際に重要な役割を果たします。特に、切片や潜在因子平均の推定が有効でない場合、修正指数を活用して、最も悪化させているパラメータを特定し、モデルの改善が行えます。
JMPで修正指数を表示する方法
修正指数がグレーアウトしている場合、まずJMPの設定を確認する必要があります。具体的には、切片や潜在因子平均の推定を有効化する必要があります。以下の手順を試してください。
- パス図ウィンドウを開く — まず、モデルのパス図を開きます。
- 設定パネルを確認 — パス図ウィンドウの設定パネルを開き、アクションアイコンや詳細設定を確認します。
- 切片と潜在因子平均の推定を有効化 — 切片(Intercepts)や潜在因子平均の推定を行うための設定オプションが無効になっている場合、これを有効化します。
- 修正指数の表示 — 設定を更新した後、修正指数(M.I.)メニューが選択できるようになるはずです。
修正指数を表示させるためのその他の設定
もし設定を変更しても修正指数が表示されない場合、次の点を確認しましょう。
- 適合度の指標を確認 — モデルの適合度が十分でない場合、修正指数の計算が行われないことがあります。適合度指標(例えば、CFIやRMSEA)を再確認し、モデルが適切にフィットしていることを確認します。
- モデルの制約を確認 — モデルに過剰な制約がかかっている場合、修正指数が計算されないことがあります。制約を適切に設定し直すことも効果的です。
- JMPのアップデートを確認 — 使用しているJMPのバージョンが古い場合、最新のアップデートを確認し、必要であればアップデートを行ってください。
まとめ
JMPで修正指数(M.I.)を表示するには、切片や潜在因子平均の推定を有効化する必要があります。パス図ウィンドウの設定パネルを調整し、必要な設定を確認することで、修正指数を正しく表示できます。また、適合度やモデルの制約、JMPのアップデートなども確認することが重要です。これらの手順を踏むことで、部分スカラー不変性の検証やモデル改善に役立つ修正指数を取得できます。


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