Google ColabでStable Diffusion Web UIが急に動作しなくなった場合、特にPythonバージョンの不一致が原因となることがよくあります。この記事では、その原因と解決方法を詳しく解説します。
1. Pythonバージョンの不一致が原因
エラーメッセージ「RuntimeError: Couldn’t install torch」が表示され、Google ColabのStable Diffusion Web UIが動作しない場合、Pythonのバージョンが原因の可能性が高いです。メッセージ内にあるように、Python 3.10.6でテストされているが、あなたの環境ではPython 3.12.11が使用されていることが問題です。
これにより、依存パッケージのインストールや動作に問題が発生します。
2. Pythonバージョンをダウングレードする方法
解決方法として、まずPythonバージョンを3.10.6にダウングレードすることが推奨されます。以下の手順を試してください。
- Google Colabのノートブックを開く
- 新しいセルを作成し、次のコマンドを実行してPythonバージョンを変更する:
!sudo apt-get update
!sudo apt-get install python3.10
- ノートブックを再起動
- 依存関係を再インストール
3. Pythonの仮想環境(venv)の使用
もし問題が解決しない場合、Pythonの仮想環境(venv)を使ってインストールを行うことも有効です。以下のコマンドで仮想環境をセットアップし、Stable Diffusion Web UIを再インストールします。
!python3.10 -m venv venv
!source venv/bin/activate
!pip install -r requirements.txt
4. –skip-python-version-checkオプションの使用
もし、Pythonバージョンの変更が困難な場合、警告を無視してインストールを続けることもできます。この場合、以下のオプションを使うと警告を抑制できます。
!python stable-diffusion-webui/launch.py --skip-python-version-check
5. まとめ
Google ColabでStable Diffusion Web UIが動作しない原因の多くはPythonバージョンの不一致です。Python 3.10.6にダウングレードするか、仮想環境を使用して再インストールすることで問題を解決できます。エラーメッセージに注意し、適切な手順で修正を行うことが重要です。


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