JWWCADでAutoCADから変換したデータを使っているときに、縮尺や寸法が合わない問題に直面することがあります。特に、A4用紙で縮尺が1/1に設定されているにも関わらず、寸法が合わない場合、どのように修正すれば良いのでしょうか?この記事では、JWWCADで縮尺や寸法を調整する方法について解説します。
JWWCADで寸法が合わない問題の原因
AutoCADからJWWCADにデータを変換した場合、縮尺や寸法の設定に不一致が生じることがあります。特に、元々の図面が異なる縮尺で作成されている場合、1/1の縮尺でも正しい寸法を表示することが難しくなります。
例えば、元の図面が6000mmの寸法を持ち、JWWCADで測定したところ15.9mmしか表示されないというケースが考えられます。このような場合、JWWCAD側で縮尺設定や寸法の調整を行う必要があります。
縮尺設定を確認し修正する方法
JWWCADで正しい寸法を表示するためには、まず縮尺設定を確認し、必要に応じて修正することが重要です。以下の手順で、縮尺設定を見直してみましょう。
- 「ファイル」メニューから「プロパティ」を選択します。
- 「用紙サイズ」セクションで、用紙がA4に設定されていることを確認します。
- 「縮尺」セクションで、縮尺が1/1に設定されていることを確認します。
- これでもうまくいかない場合、縮尺設定の数値を手動で修正して、元の寸法に合わせます。
これで、縮尺が適切に設定されたことを確認した上で、再度寸法を測定し、正しい結果が得られるか確認します。
寸法を調整するためのスケール因子を適用する方法
もし縮尺設定を1/1にしても寸法が合わない場合、スケール因子を使って修正することができます。スケール因子とは、図面全体を拡大・縮小するための数値で、これを調整することで寸法を正確に合わせることができます。
例えば、元の図面で6000mmの寸法が15.9mmとして表示されている場合、スケール因子を計算して調整する方法です。計算式は以下の通りです。
スケール因子 = 実際の寸法 / 表示されている寸法
この場合、スケール因子は「6000 / 15.9 ≈ 377.36」となります。この数値を基にスケール因子を適用することで、正しい寸法が表示されるようになります。
変換後のデータで注意すべきポイント
AutoCADからJWWCADにデータを変換した際、元の縮尺や寸法が正しく反映されない場合があります。この問題を防ぐためには、変換前に元の図面の縮尺や寸法が正しいことを確認することが重要です。
また、変換後に縮尺設定や寸法が正確でない場合は、JWWCAD内で再調整を行うことが必要です。特に、図面が別の縮尺で作成されている場合には、縮尺設定を見直し、寸法を手動で合わせる作業が求められます。
まとめ
JWWCADでAutoCADから変換した図面の縮尺と寸法を合わせるためには、縮尺設定やスケール因子の調整が不可欠です。縮尺設定を確認し、必要に応じてスケール因子を適用することで、正しい寸法を表示することができます。変換後のデータで寸法が合わない場合でも、これらの方法を使うことで問題を解決できます。

コメント