PowerPointで作成したスライドを保存後、誤って「ファイルの削除(D)」をしてしまった場合、どうやって復元すればよいか悩むことがあります。今回は、復元ソフトを使わずにファイルを元に戻す方法をご紹介します。
1. 最初に試すべき基本的な方法
ファイルを誤って削除した後、最初に試すべき方法は「ごみ箱」の確認ですが、もしごみ箱にファイルが見当たらない場合でも、他の方法で復元できる可能性があります。
まず、Microsoft PowerPointでは、「最近使ったアイテム」に保存されたファイルが残っている場合があります。これを確認するには、PowerPointを開き、「ファイル」タブの「最近使ったアイテム」から削除したファイルを探してみましょう。
2. 「ファイル履歴」を利用して復元する
Windowsでは「ファイル履歴」というバックアップ機能が標準で備わっています。もしファイル履歴が有効になっていれば、削除したPowerPointファイルを以前のバージョンから復元することができます。
ファイル履歴を使って復元する方法は次の通りです。
- 削除されたファイルが保存されていたフォルダを開きます。
- 右クリックし、「以前のバージョンの復元」を選択します。
- リストから削除前の日付のバージョンを選択し、「復元」をクリックします。
この方法がうまくいけば、ファイルを元に戻すことができます。
3. OneDriveを使ってオンライン復元を試す
もしPowerPointファイルがOneDriveなどのクラウドストレージに同期されている場合、オンラインのゴミ箱を確認することができます。OneDriveでは削除したファイルが30日間保存されていることがあるため、その期間内であれば復元可能です。
OneDriveを使って復元する方法は次の通りです。
- OneDriveにログインし、「ごみ箱」を開きます。
- 削除したファイルがあれば、それを選択して「復元」をクリックします。
4. クラウド同期機能の確認と復元設定
もしごみ箱にも、ファイル履歴にも見当たらない場合、クラウド同期の設定を確認しましょう。Office365やOneDriveなど、クラウドサービスに同期している場合は、特定の設定でファイルが同期されている可能性があります。
クラウド同期設定の確認方法は、同期サービスの設定から「同期の状態」や「バックアップの設定」を確認し、復元可能な場合はそちらからファイルを復元します。
5. まとめ
PowerPointで誤ってファイルを削除しても、いくつかの方法で復元することが可能です。最初に試すべきは「最近使ったアイテム」の確認や、Windowsの「ファイル履歴」、そしてOneDriveなどのクラウドサービスを利用した復元方法です。もしこれらの方法で復元できない場合、専用の復元ソフトを利用することも選択肢となりますが、できる限り前述の方法を試してみましょう。


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